●『桃太郎電鉄ワールド ～地球は希望でまわってる！』 Nintendo Switch／コナミデジタルエンタテインメント／11月16日発売予定 　2020年に発売された『桃太郎電鉄 ～昭和 平成 令和も定番！～』が累計販売本数350万本を超えるヒットとなり、底力を見せつけた『桃鉄』。今回は舞台が全世界へと広がり、飛行機も使ってワールドワイドに駆け回ります。ジャンヌ・ダルクやバスコ・ダ・ガマなど各地の歴史ヒーローに関するイベントも発生し、世界史の勉強にもなりそう。 　前作はオンライン対戦が可能となり、コロナ禍でのニーズをとらえたという分析がなされています。今年は帰省や旅行で忙しい年末年始を迎える人も多そう。前作の350万本に迫れるかが焦点でしょう。また、前作よりもVtuberが浸透した現在、コラボなどによりゲーム実況が前作以上に盛り上がるかもヒットの鍵を握っています。 ●『スーパーマリオRPG』 Nintendo Switch／任天堂／11月17日発売予定 　1996年にスーパーファミコンで発売された、任天堂とスクウェア（当時）が共同開発した『スーパーマリオRPG』。「権利関係を考えるとリメイクは難しい」と囁かれてきた幻のタイトルが、グラフィックを一新して蘇ります。 　本作が単発で復活して終わりではなく、売上によってはスクウェア・エニックスと任天堂が組んだ『マリオRPG』の新作も期待できるかも。ディズニーとスクウェア・エニックスがコラボした『キングダム ハーツ』は世界的な人気作となっています。今のスクエニが、任天堂キャラの魅力をどう引き出すかは興味をそそります。 　以上の5本のほか、下半期は『ピクミン4』（Switch／7月21日発売予定）、『アサシン クリード ミラージュ』（PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC／10月12日発売予定）、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』（Switch／10月20日発売予定）、『Marvel’s スパイダーマン2』（PS5／10月20日発売予定）、『龍が如く7外伝 名を消した男』（PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC／11月9日発売予定）、『ペルソナ5 タクティカ』（Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC／11月17日発売予定）、『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』（Switch／12月1日発売予定）など、大型タイトル目白押し。 「『ゼルダの伝説』もまだクリアし終わっていない」という声も多い中、ゲームファンにとっては忙しい下半期となりそうです。 ＜文／卯月鮎＞ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン～なつかしゲーム子ども実験室～』（マイクロマガジン社）はゲーム実況の先駆けという声も