更新日:2023年08月05日 22:36
お金

伸び悩む「築地銀だこ」…運営元は「コールド・ストーン」に期待か

銀だこに代わる新業態を模索する

近年の業績ですが、2019/12期から2022/12期の推移は以下の通りとなっています。コロナ禍ではやはり外出自粛の影響で悪化したものの、デリバリー拡充や鬼滅の刃とのコラボ等で乗り越え、2022年度にはV字回復しました。2023年度は外食産業の活況もあって売上高は過去最高の375億円を見込んでいます。 【株式会社ホットランド(2019/12期~2022/12期)】 売上高:324億円→287億円→297億円→322億円 営業利益:16.7億円→11.3億円→9.7億円→17.4億円 今後の方針について見ていきましょう。国内ではコールド・ストーンの他、「野郎めし」や「おでん屋たけし」といった新業態店を出店し、銀だこに代わるヒット作を模索するようです。 猛暑が続く中、コールド・ストーンの再攻勢は成功するかもしれません。銀だこなどの既存事業についてはFC・PC店比率を拡大させ、本部が負担を負いにくい体制にシフトすることで収益性の向上を目指すとしています。 海外事業に関しては築地銀だこなどの出店国数を増やしてFC事業の成長を目指すほか、冷凍たこなどの水産物を飲食店・スーパーへ販売する卸売事業の強化を進めるようです。国内の銀だこ事業が伸び悩むなか、新たな稼ぎ頭を模索する姿勢が伺えます。 <TEXT/山口伸>
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_
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