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筋トレ初心者にはほぼ知られていない「正しいトレーニング」3つの新常識

相次ぐパーソナルジムでの事故

AdobeStock_423883541これを機にパーソナルジムに通おうと考えている人は、ジム選びに要注意。全国の消費生活センターによると、パーソナルトレーニング中に起きた事故の相談が寄せられており、消費者庁が把握した昨年の事故件数は50件を超えて過去最多だったという。岡田氏も警鐘を鳴らす。 「人手不足から、経験不足のトレーナーが現場に立つことも見受けられます。特に多店舗展開していて急速に店舗数を伸ばしているジムは、トレーナーの数が追いついていません。その結果、1か月程度の圧倒的に短い研修期間を経て、現場デビューするケースもあると聞いています」  経験不足のトレーナーの多くは、自分ができたからと無理強いするケースが多い印象とも。それが事故や怪我につながってしまうのだ。

後悔しないパーソナルジム選びの3つのポイント

 では、どのようなジムを選べば失敗しないのか。 「いちばん重要なのは継続できるかどうか。自宅の最寄り駅や会社の近くなど、通いやすいジムを選ぶのが大前提です。そのうえで無料体験などを利用して、3つのポイントをチェックしてください」 ①ジムの清潔度:すみずみまできれいにされているか。ジムの管理すらできていないと、利用者の管理ができるわけがない ②トレーナーの身だしなみ:トレーニングはかっこよくなりたい、きれいになりたいから始めるもの。トレーナー自身が身だしなみに気を使っていないのはダメ ③トレーナーの接客態度:笑顔で対応してくれるか、目を見て話してくれるか、質問にはちゃんと答えてくれるか。コミュニケーションが取れないと怪我や事故の原因に  CMをよく目にするから、有名なタレントを起用しているからと、流行りに乗るのも失敗のもと。口コミなどもしっかりチェックしたほうがいいと岡田氏は指摘する。 「口コミの評価がオール5のジムはあやしい。いいところだけではなく、悪いところもきちんと指摘している口コミは、ある程度参考になると思います。  しっかりチェックしたうえで無料体験などに申し込むといいですが、無料体験で気をつけてほしいのは、勢いよくしゃべるトレーナーに気圧されてしまうこと。気になることは欠かさずに質問するようにしてください。  質問をはぐらかすトレーナーや一方的なトレーナーは、ジムのやり方に染めようとするので、避けたほうが安全です」  正しいトレーニングや食事、休息方法を実践したり、誠実なパーソナルジムを選んで、理想の肉体を手に入れてほしい。 <取材・文/黒田知道>
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