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一風堂、町田商店、山岡家で“真の勝ち組”は…ラーメンチェーンで分かれた明暗

1人当たり「1億8000万円」稼ぐ

 町田商店の2022年度のプロデュース事業の従業員数は16名しかいません。このときのプロデュース事業の売上高は28億7500万円。1人当たり1億8000万円近く稼いでいる計算です。  通常、フランチャイズビジネスはSVと呼ばれる経営指導役がいます。加盟店に赴いて業績を改善するコンサルティングを行う人材です。町田商店は食材提供が基本となっているため、大量のSVを必要としません。この事業は利益を出しやすいのです。  町田商店はプロデュース事業の利益がどれほどなのか公開していません。出ている情報から、大まかな利益を試算してみましょう。

「営業利益率」は3社の中でトップの町田商店

 2022年度の直営店の販売実績は141億3900万円でした。ラーメン店の食材費は30%程度と言われています。その数字を当てはめると、直営店の食材原価は42億4200万円です。  同年の生産実績と仕入実績は合計で53億500万円でした。直営店の分を除くと、10億6300万円がプロデュース店の分だと予想できます。  プロデュース店の販売実績は28億7500万円。これが加盟店各店に提供した食材費(売上高)です。食材原価が10億6300万円だとすると、売上総利益率は63.0%。町田商店の平均給与は600万円なので、16名で人件費は9600万円ほど。人件費を加味しても6割程度の利益が出ています。  町田商店の会社全体の営業利益率は9.2%。加盟店からのロイヤリティ収入を得ていなくても、3社の中で最も高くなっています。巧みな店舗展開を行う会社と言えるでしょう。 <TEXT/不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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