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“盗撮目的の偽造カメラ”は「受験生必須アイテム」で見つけ出せる?盗撮対策に使える裏ワザ

受験生必須アイテムで偽造カメラを探し出せる

「もっと安く検知できるアイテムが欲しい!」という人には、簡易的な方法ではあるが誰しもが知っているあのアイテムで偽装カメラを探すことが可能だ。  そのアイテムとは、学生時代に誰しもが使ったであろう「単語帳についている赤シート」である。赤色の下敷きやマーカー、リングに固定されたメモ用紙で試験や受験勉強をしたことだろう。  あの単語帳に付属している赤色のシートとスマートフォンを使うことで、簡易的ながら不穏な電波や偽装カメラを探し出すことができるのだ。
探知機

「単語帳」と「スマートフォン」、実はこれだけで偽装カメラを探し出すことができる

 具体的な方法はディテクターを使うときとほとんど変わらない。盗聴器はスマートフォンでストア上にある電波の信号強度を検知するツールを使い、Wi-FiやBluetoothの通信を可視化して探し当てることで探し出す。偽装カメラは、単語帳の赤シート越しにレンズを探していく。
探知機

単語帳についている赤いシート越しにみても、光が乱反射しているのが判る

 どちらも専用のディテクターよりはやや探知機能が劣るものの、コツさえ掴んでしまえば簡単に探し出すことができるのだ。

サーモカメラで探し出すことも可能

 余談だが、「サーモカメラ」でも盗聴器や盗撮カメラを探し出すことができる。  これらの小型デバイスは小型ゆえ、熱がこもりやすい。丹念に隠蔽されたものを探し出すのは難しいが、壁裏の熱源などを探す要領で、稼働中の小型デバイスのシルエットをサーモカメラを使って探し出すことが可能なのだ。
探知機

サーモカメラによる内部透視、カメラ基盤が見えるのが判る

 デバイスが便利になればなるほど、悪用する人も増える。7月には「撮影罪」、「性的姿態撮影等処罰法」が施行され盗撮犯を厳しく処罰する法律もできたが、もはや自分の身は自分で守らざるを得ない状況でもある。  自意識過剰などと思わず、しっかりと身を守る知識を得て欲しいところだ。 文/板倉正道
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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