ポケモンカード「偽造カードの闇」を店員が暴露。客が持ち込んだ“高額カード”を偽物にすり替える悪質店も
2023年8月に「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」がパシフィコ横浜で開催される。ニンテンドースイッチのソフトだけでなくポケモンGOやポケモンユナイト、ポケモンカードと、あらゆるジャンルのポケモンの頂点が決まる大会だ。
ゲームの方はチート対策などが行われているが、ポケモンカードの方は偽造カードへの対策が進んでいる。
ここ最近、頻繁にSNS上でポケモンカードの偽造カードが話題になっているが、以前ポケモンカード悪徳専門店の実態を紹介した記事に登場した、某カードショップ店員A氏に、更に闇が深い偽造カードの話を聞いた。
A氏によると、今までの偽造カードは、紙質・ホログラムの質・印刷の質のどこかしらには抜けている部分があり、一般人が見分けるのは難しくてもショップ店員に見抜けないことはなかったという。具体的には「エリカ」というカードは「エソカ」と表記されていたものがあったようで、偽造を行っているであろう外国人には日本語は難しく、特にカタカナの識別が難しいといった面もあったようだ。
しかし、2022年末くらいから偽造カードのクオリティは以前とは比べものにならないほど上がり、識別困難なカードが増えていいるという。
また、正規品であるものの、製造の粗さから偽造カードと勘違いする製品も出ているようで、ショップでの買取時に鑑定が困難になることもあるとか。
これは、ポケモンカード転売対策の一環で、公式がポケモンカードの増産を行った結果といわれている。従来のポケモンカード製造ラインに加え、新たな工場で増産を行った結果、カードの粗さが目立つ正規品が増えたことで、「同時に流出したデータなどで偽造カードの印刷が行われているのでは?」とA氏は推測している。
かつての偽造カードは作りが粗かった
正規カードと偽造カードを見分けることが困難に…
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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