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生き別れた父を探してイタリアに。ハーフ芸人・武内剛が語る「“芸人村”のご法度に挑んだ」ワケ

「SUUMO」で家を探す感覚で海外の映画祭に応募

ぶらっくさむらい――映画が完成した後、それを広める活動もご自分でやっているんですよね。 ぶらさむ:そうですね。先輩の映画監督やプロデューサーの方からも話を聞いたりして、まずは海外の映画祭に片っ端から応募して、ワールドプレミアをしようと。今はもう自主映画を作っている人はだいたいそうしているみたいですね。 ――海外の映画祭に応募するというと、手続きがすごく難しそうなイメージがあるんですが、実際には1つのウェブサイトから割と気軽にできてしまうそうですね。 ぶらさむ:そうなんですよ。「FilmFreeway」っていう映画祭に応募するためのウェブサイトがあって。そこで作品のテーマに合った映画祭を絞り込んで、そのままウェブで申し込めるんです。「SUUMO」で家を探すぐらいの感覚でできるんですよ。

国境を越えて伝わるものがある

ぶらっくさむらい――それでアメリカのニューアーク国際映画祭でワールドプレミアが決まり、実際に現地にも行かれたんですよね。現地の観客の反応はいかがでしたか? ぶらさむ:お客さんの反応はめっちゃ良かったですね。日本の劇場ってあんまり声を出しちゃいけないみたいな雰囲気がありますけど、向こうの人はダイレクトに反応してくれるので。 ――直接感想を聞いたりもしましたか? ぶらさむ:それもありました。それまで試写会とかで日本人にしか見せたことがなかったんですけど、こういうのは国境を越えて伝わるんだな、って思えたのが良かったですね。
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個人の作品を映画館で上映させるのは大変
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お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『教養としての平成お笑い史』など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで

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