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エアコン「設定温度」28℃は誤り?10年に一度の暑さを乗り切る“クール節電”術をプロに聞く

ボディシート×冷房のクールハックを紹介

 より涼しさを実感できるテクニックとして、マンダムが提唱する「クールハック」を活用したものも。 「湯船にハッカ油を数滴垂らすと、スースー感があって風呂上がりの涼しさが格段に変わります。ただし、入れすぎるとヒリヒリと痛みを感じることもあるので、適量を守りましょう」
サーモ

<サーモ画像> 左:ボディペーパー未使用 右:ボディペーパー使用(マンダム提供)

 暑さを軽減するには、首元やワキなど、動脈が体表近くを通っている部位を冷やすのが効果的だという。

ボディペーパーとハンディファンを併用

ドライヤー中なんかにクールリングや保冷剤を首にあてておくと、火照りが抑えられ、汗が引きやすいです。また、ミントやメンソールなどの清涼成分入りのボディシートで汗をかきやすい首の後ろ・胸元・背中を拭くことで冷感を得られ(※体感温度を下げるものであって、体温を下げるわけではありません)、より涼しく感じられます。そこに扇風機の風を浴びたり、うちわであおいだりすると、気化熱の作用によってひんやり効果は高まります。また、ボディシートやボディローションそのものを冷蔵庫で冷やしておくと、クール感がさらにアップするので夏場は特にお勧めです」
サーモ

<サーモ画像> 左:常温ボディペーパーのみ使用 右:常温ボディペーパーとハンディファンを併用(マンダム提供)

 エアコンの節電に精を出すのも結構だが、「無理は禁物」と和田さんは釘をさす。 「節電も大切ですが、今年は熱中症で倒れる方もものすごく多いから、健康にはくれぐれも気をつけていただきたいです。エアコンやクールハックを上手に使いながら、我慢するのではなく、快適に過ごしながら、無理のない範囲で取り組んでみてはいかがでしょうか」  すぐに始められる節電クールハックで、厳しい残暑を賢く乗り切ろう! <取材・文/清談社 松嶋千春> 【和田 由貴(わだゆうき)】 消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活動。環境カウンセラーや省エネ・脱炭素エキスパートでもあり、2007年には環境大臣より「容器包装廃棄物排出抑制推進員(3R推進マイスター)」に委嘱されるなど、環境問題にも精通する
様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。
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