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M-1準決勝でよしもと所属に。若手男女コンビ・シンクロニシティの現在地「収入はガクッと下がってない」

社会人を経験して芸人になったメリットも

シンクロニシティ――念願だったプロになりましたが、新たな壁やきつさは感じていますか。 よしおか:正直、社会人の会社のしんどさに比べたら全然です。今は上司に監視されてないし……。 西野:監視って(笑)。たしかに、ウケてもスベッても、遅刻しても自分だけの責任ですからね。僕も社会人の仕事のほうがしんどかったです。どんな仕事でも、支払いとか提出とか、なにかしら期限があるじゃないですか。それで「ヤバい、間に合わないかも」みたいな心配が常に付きまとっていましたが、そういうストレスがなくなったのは大きいですね。 よしおか:でも、社会人の経験も大事だったなと思います。細かいスケジューリングややり取りには慣れていましたから。 西野:そうですね。社会人経験がないままだったら、それが苦になっていたかもしれません。基本的にプロになっても、マネージャーがすぐにつくわけではなく、自分たちでスケジューリングするので、高卒や大卒から養成所を出てすぐとなるとなかなか大変だったろうなと思います。

収入は社会人時代からガクッと下がってない

シンクロニシティ――社会人時代はあえて月のライブ出演数を1~2本に減らしていたということでしたが、今はほぼ毎日舞台に立っていますね。 西野:今は月30本くらいライブには出ていますが、これまた社会人時代の仕事の拘束時間に比べたら全然少ないので、そこまで大変というわけではないんです。正直、収入も社会人時代からガクッと下がったわけでもないので、楽ではあります(笑)。ただ、楽をするために芸人になったわけではないので、しんどいと思えるくらいの仕事量にするまで頑張らないといけないなと感じています。 ――M-1に向けたネタを仕上げていく点でも、多くライブに出て、場数を踏んだほうがいいと考えは変わりましたか。 よしおか:意外とそんなこともないんです。M-1と普段の寄席のお客さんは全然違いますからね。寄席ではウケるけどM-1関係の舞台ではウケないとか、その逆も結構ありますから、単純にM-1の参考にはならないんです。ただ、そのギャップの中でネタをするのも芸人の仕事なんだと感じています。
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清談社 ライター/編集 編集担当作→稲田豊史さん『こわされた夫婦』、生駒明さん『フーゾクの現代史』、諸富祥彦さん、島田友和さん、青木美帆さん『1on1コミュニケーション入門』、しみけんさん『モテる男39の法則』。X(旧Twitter):@numazawa_n

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