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「いまだに戦い続けてます」声優歴53年“レジェンド”神谷明が語った、ホンネと覚悟

目標を持ち、なにくそと思ってぶつかる

シティーハンター

(C) 北条司/コアミックス・「2023 劇場版シティーハンター」製作委員会

――神谷さんご自身についてもお聞きします。さまざまな活動をされてきましたが、声優歴は53年になります。そんな神谷さんが、“ホンネ”と聞いてパッと浮かぶことを教えてください。 神谷:じゃあ、僕の自分自身へのホンネ、演技に対する向き合い方ね。それは、真っ向からぶつかること。自分の思い通りにいかないこともたくさんありますけど、それで負けたとしても、目標を持って、なにくそと思ってぶつかっていくこと。そうしてひとつひとつ超えていった先にこそ、未来がある。  逆にいえば、最初の自分は小さかったかもしれないけれど、そうやってすべての仕事に、若手で走り始めたころからだけでなく、いまだに戦い続けているからこそ、今がある。ホンネでね、今も戦い続けていますよ。 ――今もなお、ですか。すごいですね。ちなみに社会に対するホンネ、向き合い方はありますか? 神谷:社会に対しては、自分のホンネをすべて言うことが正しいとも思わないです。そこはケースバイケースですよね。現実の幅が広ければ広いほど、自分自身のホンネからは遠ざかるかもしれない。そういう意味では、ホンネって難しいですよね。

一般論もちゃんと見えてないとダメ

神谷明――そういった意味では、自分自身が、自分のホンネと向き合えていればいいということでしょうか? 神谷:同時に、一般論もちゃんと見えていないとダメだということです。こうして社会の中で生きているわけですからね。 ――最後にリョウから、読者へひと言お願いします。 神谷:今回も香(伊倉一恵)、冴子(一龍斎春水)、海坊主(玄田哲章)、美樹(小山茉美)と一緒にとっても面白いストーリーを作り上げました。ぜひ劇場に足を運んで観ていただきたいと思います。もっこり期待は裏切りません! <取材・文・撮影/望月ふみ>
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
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【公開情報】
劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』は9月8日(金)より全国公開中
(C) 北条司/コアミックス・「2023 劇場版シティーハンター」製作委員会
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