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和田秀樹氏が考える「健康診断は不要」な理由。“ムダな医療”が増えるほど、あなたの給料が減る

過剰服薬の温床に…

[健康診断]の罠 健康診断はこのような過剰服薬の温床にもなっている。 「自由診療の場合は、どれだけ高くても個人の選択なのでまだいいです。ただ、健康診断は国が強制してやっていること。それによってムダな医療が増えるのはおかしい」

健康保険料、赤字になれば…

 ムダな医療が増えることは、当事者以外にも不利益を生む。 「日本は国民皆保険だからコスト意識が低いですが、健康保険料は赤字になれば、それだけ翌年の健康保険料負担が増えます。つまり、ムダな薬や検査・治療が増えれば増えるほど、あなたの手取り額が減るわけで、みんな他人事ではありません」  健康診断の罠にハマることは、自分の体だけでなく財布も痛めることになるのだ。 【精神科医 和田秀樹氏】 1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。30年以上にわたり、高齢者医療に携わる。著書『80歳の壁』は’22年年間ベストセラーに 取材・文・撮影/週刊SPA!編集部 ※9月26日発売の週刊SPA!特集「[健康診断]の罠」より
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週刊SPA!10/3号(9/26発売)

表紙の人/ 松本穂香

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