エンタメ

プロレスラーが遭遇した迷惑な観客たち。「トイレに張り込むナゾの青年」に戦慄

その自信はどこから湧いてくる?

 聞いてもないのに、おじさんは語り出したという。「俺のケツは県内でもトップクラスだ。あんたのケツはどうだ」と話しながら、Aさんのお尻を勝手に触り出したようだ。  ひと通り、おしりを触って満足したのか、おじさんは「プロだけのことはある。だけど俺のケツには勝てないな」とAさんに言い放った。さらに「ほら俺のケツを触ってみろ?構わないんだよ、触って」と、こともあろうにお尻を触ることを強要してきたのだとか。  当時のAさんは、まだ若手ということもあり、自分の試合以外にも先輩方の身の回りの雑務やセコンド業務があるため試合前は忙しい時間帯。そのため、早く切り上げてやるべきことをこなさなければいけない。それに酔っ払った見知らぬおじさんのお尻を好んで触りたくもないだろう。 「いえ、大丈夫です。凄いのはわかったんで」とAさんは早く切り上げて帰ろうとするも……。おじさんは納得いかなかったのか、しびれを切らしたのか。Aさんの左手首を掴み、自分のお尻へあてがったようだ。レスラーの力をもってすれば、おじさんの手を外すのは簡単。だがしかし、酔っ払いゆえにケガをさせると厄介なので仕方なく、身を任せたというAさん。

触りたかっただけ?いまだに謎の行動

レスリング「ほら、硬いだろう。俺ほど形がいいお尻はなかなかないぞ。グラビアの姉ちゃんよりも凄いだろ。あんたは俺の次にいいケツしているな」と嬉しそうにおじさんは語ったようだ。  Aさん曰く「自慢して触らせたくせに、張りのないダルダルのケツでしたね。誰も得しない、ただのもらい事故ですよ」。さすがに、これ以上は付き合いきれないと思ったAさんは「ありがとうございます。あれ? 向こうで誰かが呼んでいるみたいですよ」と言い、おじさんが怯んでいる間に、そそくさと控室へ戻った。 「本当にあの日は参りましたね。知らないおじさんにケツを触られて、そのうえ別に触りたくもないケツを触らされたあげく、控室に戻ったら、先輩に『タオルを用意しておけよ』って怒られるし、本当にバカ負けしましたよ」  慌ただしいタイミングに絡んできて、時間を潰したあげくに、お尻を触らせるのは迷惑な行為でしかないだろう。
次のページ
トイレを熱心に覗こうとする青年
1
2
3
4
元プロレスラー。現在は文章で人を魅了するためにライターとして活動中。溢れ出す食への探求心から年間100件近く食べ歩き。マスクの下に隠す素顔はいかに... X(旧Twitter):@UrumantoN

記事一覧へ
おすすめ記事