スラムダンクが連載されていたのは1990年代。コミックを楽しんでいた世代は、子供たちと映画館へ足を運ぶ年齢となりました。『THE FIRST SLAM DUNK』は、次の世代へと繋ぐ布石となる可能性があるのです。
東映が中期的に成長するポイントの一つは、エバーグリーンマーケティング戦略を通して、スラムダンクのような成功に再現性を持たせられるかどうかです。その種まきを始めています。
その一つが『オトナプリキュア』。10月7日に放送を開始するアニメーションで、プリキュアのかつての主人公が成長した姿を描くもの。子供時代にプリキュアに親しんだ10代後半から20代前半をターゲットとしています。正に世代を超えた作品に位置付けられるもので、興味深い取り組みだと言えます。
東宝は新規IPの創出や、既存のIPの収益力を高める仕組みづくりに邁進しています。