更新日:2023年10月06日 17:38
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東映・東宝・松竹…“アニメ頼み”の映画業界で一人負けは?ヒット作は数あれど

その一方で松竹は…

 東宝は『君たちはどう生きるか』『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』など、ある程度ヒットが約束された大型作品を得意としています。  今後は『BLUE GIANT』や『SAND LAND』のような、中型の作品でヒット作を生み出せるかどうかがポイントでしょう。新たなIPを生み出し、育てることができれば、組織再編を行った意味が生まれます。  業績が振るわないのが松竹。2022年度の映像事業の売上高は、前期比1.6%増の412億円でした。13億円のセグメント損失を出しています。  松竹もアニメーションが業績をけん引しており、『ゆるキャン△』『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』『かがみの孤城』などは興行収入が10億円を超えています。しかし、競合を凌駕するような大ヒット作が生み出せていません。  松竹は組織のダイナミックは変革が起きておらず、経営戦略も明確なものが見えてきません。組織がやや硬直的になっている印象を受けます。 <TEXT/不破聡>
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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