――キリエと深く関わっていく夏彦役の松村北斗さんとの共演について感想を聞かせて下さい。 松村さんとのシーンのクランクインの日は緊張しちゃって。そしたら松村さんがそれを察してなのか、すごい話しかけてくださって。あんなに話してくれるとは思ってなかったので。「BiSHのこの曲、知ってます」とか。なので、自分も心開けるの早かったというか。 ――お互いにすぐ打ち解けて。 いや、打ち解けはできなかったです。いや……打ち解けたのかな。でも、役に入り込んだら、夏彦はキリエにとってすごく好きな人でしたね。役に入り込んでいるときはそうなんですけど、カットがかかると何もしゃべれなかったです。 ――デビュー前に路上で歌った経験もあるということですが、撮影とはいえ、ストリートで歌った感想はいかがですか。 BiSHになる前に路上で歌ってたときは、お客さんが集まるってことがまずなくて、自分から仕事帰りのサラリーマンの人とかに「すいません、歌ってほしい歌とかあったりしますか」って。なので、お客さんがいる状況で歌えることが新鮮で、お芝居上だとしても全力で歌っていたので、聴いてくれている人がいることが幸せでした。 ――ちなみに、路上ではどんな曲を歌っていたんですか？ 昭和の歌謡曲とかリクエストされてもあんま分からなかったですけど、お母さんがアイドル歌手だったので、洗濯とかしながらピンク・レディーさんとか山口百恵さんとか中森明菜さんとか松田聖子さんとかの曲を盛んに歌ってたのは聴いていたんですよ。なので、なじみはすごくあったので、歌詞を見たら思い出す曲もありました。葛城ユキさんの『ボヘミアン』とかはスマホで歌詞をだして歌った覚えがあります。 ――アイナさんが歌う昭和歌謡、SPA!おじさんには刺さりますね。