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アイナ・ジ・エンド、念願の“ニート生活”も2日で終了したワケ「BiSHで燃え尽きようと思っていたので」

今年、初めて「夏野菜」という言葉を知った

――話は変わりますが、アイナさんの秋の過ごし方について教えて下さい。 もうホントにBiSHでの8年間が怒涛で……季節感もなかったですね。ただ、去年の秋は『キリエのうた』のラストシーンあたりの撮影をしていて、個人的には紅葉が見えるところで歌った記憶があって。モミジ……モミジ? 黄色い草の……イチョウ! イチョウを小林(武史)さんにプレゼントしました。 ――好きな秋の味覚とかは? 私、今年、生きてきて初めて「夏野菜」っていう言葉を知ったんですよ。ズッキーニ。超美味しいですよね。なので、秋は「秋野菜」を知りたいです。

ある日「いつまでヒリヒリしてるんだ?」

――そんなアイナさんの生命力やクリエイティビティはどこから湧いてくるのでしょうか? うーん……2年くらい前までは自分の幼少期だったり、日ごろ感じていた人に言えない悩みとかを私小説みたいに歌に乗せることが多かったんですけど、それがファーストアルバムの『THE END』で。 でも、ある日、「いつまでしてるんだ?」って自分で思ったんです。「いつまでヒリヒリしてるんだ?」って。だから最近のバイブスはわりとナチュラルというか。 ――そうなんですね。 私、面倒臭い性格してて。ホントによく一緒にいてくれてんな周りの人、っていうくらい。「ごめんなさい、(そばに)いてくれて本当にありがとう」っていう気持ちが人一倍強いからこそ、人に対する感謝の気持ちを込めた曲をつくることが最近は多いですね。『キリエのうた』でつくった曲もそう。人、好きですね。自分のことばっか歌うのは……今はちょっと違うかなって。

嫌なことがあったらスタンプを貯める

――最後に、生きづらさを抱えたSPA!世代(40代~50代)は仕事を含め、いろいろなことに対するモチベーションが上がりにくいのですが……。 たとえば電車で座れなかったとか、その日、嫌なことがあったらスタンプを貯めていって、それがたまったら好きなゲームソフトを買うとか。これ、爪切男さんに教えてもらったんですけど、私も実はけっこうやってます。やる気をだすために。急展開って、なかなかないじゃないですか。だから、なだらかに、ポジティブに変えていく感じじゃないですか。 ――なるほど。ありがとうございます。 (軽快に去りながら)次の人生、頑張ってくださいね! 【アイナ・ジ・エンド】 大阪府生まれ。’15年、BiSHのメンバーとして始動し、翌年メジャーデビュー。今年6月の解散後はソロアーティストとして活動。初主演映画『キリエのうた』は10月13日(金)全国ロードショー。出演はほかに松村北斗、黒木華、広瀬すず。10月18日(水)には同映画の主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」などを収録したKyrie名義のアルバム『DEBUT』発売される <撮影/唐木貴央 取材・文/中村裕一 ヘアメイク/KATO スタイリング/菅沼愛 衣装協力/BEAMS BOY CHARLES & KEITH DISAYA>
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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