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アイナ・ジ・エンド、念願の“ニート生活”も2日で終了したワケ「BiSHで燃え尽きようと思っていたので」

念願のニート生活はたった2日で終了

――6月末のBiSH解散から数ヶ月経ちましたが、今の率直な心境を聞かせて下さい。 解散した次の日にap bankフェスのリハがあって、『キリエ・憐れみの讃歌』の初披露が控えていたりもして、気が抜けない日が少し続いて……からの、急に何日間か休みをもらって、ニートをしてました。 ――ニートですか? けっこうニートには憧れてたんです。BiSHの他のメンバーの進路が決まりつつあるときも、私は「とにかく休ませてください」って言っていて。BiSHで燃え尽きようと思っていたので。 でも、念願のニートをしたんですけど、これが不思議で、最高だったのは2日目くらいまでで、何日か経つと不安に襲われてきて。自分だけが置いてきぼりをくらっているような。 ――焦りのような? いや、焦りまではいかないけど、今まで忙しくしすぎたんでしょうね。ライブが多いときで週5とかあったし。ホント、多忙なスケジュールだったんで、それをこなしていくことが生きがいになっていたというか。 だから正直、解散して何週間か経った後らへんは、少し不安定になっていたんですけど、『キリエのうた』が私にはあったんで、アルバムのレコーディングとか宣伝にださせていただく機会があって、ちょっとずつ忙しくなって。なんだか今の生きがいは『キリエのうた』だなっていう感覚です。 ――ちなみに、2日間のニート生活ではどんなことをして過ごしていたんですか。 YouTubeで焚き火の音を聴きながら、パロサント焚いて、アロマディフューザーでヒノキを焚いて、ビートルズの『Blackbird』って曲をギターで練習してました。

叩かれるのは自分だけだと思うと気が少し楽に

――今回、劇中歌を6曲書き下ろし、10月18日(水)にはKyrie名義でアルバムもだしますが、ソロで活動していくことに対しての思いを聞かせてください。 今までBiSHで人様の歌を歌うとき、ヘンな緊張があったりしたんです。自分がヘマをしてBiSHのメンバーの顔に泥を塗ってしまうんじゃないか、とか。でも、解散して一人になったら、自分がヘマをしても自分が責任取るだけだ、叩かれるのは自分だけなんだって思ったら気持ちが少し楽になって、ちょっとずつ心の風通しが良くなってきました。 ――精神的に楽に感じられるようになったと。 プレッシャーを無意識に感じてた気がします。テレビにでてヘマをすると、それなりの罵詈雑言をいただくので、そのときに「BiSHのコが」っていう書かれ方をされると、他のコは何もしてないのにBiSHの印象が悪くなるのがめちゃくちゃ怖かったです。
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ある日「いつまでヒリヒリしてるんだ?」
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株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter

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