今回の会見では東山氏、井ノ原氏のほか、顧問弁護士の木目田裕弁護士、法令順守を担当するチーフ・コンプライアンス・オフィサーに新たに就任した山田将之弁護士が登壇した。会見での各人の役割分担についてはどう評価するのか？ 「前回の会見では、各々の役割が冒頭わかりにくかった一方、今回は各自の役割を果たしていたと思います。とくに今回は弁護士の木目田氏が法的な部分についてしっかりフォローしていました。ただ、私としては、記者会見に弁護士の方が同席すると、つい頼ってしまうし、見た目的にもよろしくないのでおススメしません。株の問題や楽曲の権利などは経営の領分なので、本来ならば東山氏や井ノ原氏が答えるべきでしょう」 　たしかに会見では東山氏、井ノ原氏が質問に答えたあとで、その内容について両脇の弁護士に確認する場面がやたら目についた印象だ。 　現在のジャニーズ事務所とエージェント会社では、どちらも東山氏が社長を務めることを発表。しかし、「タレント活動のための新会社を設立することはよいのですが、廃業する会社と社長が同じである点はわかりにくいのではないか」と語る。 「一部の記者の方は質問もちぐはぐで、混乱している印象でした。根本的な問題として、過去の罪としっかり決別ができてないのに、将来の補償や対応の話が出ているのが混乱を招いていると思います。ジャニーズ事務所としては、ファン目線で、なるべく未来志向の話をしたいのでしょうが、補償なら補償の話、新会社なら新会社の話をする。あるいは新会社の体制はここでは発表せず、外部も含めて検討中とし、社名と一緒に発表したほうが質問は分散しなかったと思います」 　また、2時間に及んだ今回の会見。記者からの不規則発言が相次ぎ、テレビ中継でもされているにもかかわらず怒号が飛び交う場面もあった。