ニュース

“子猫虐待事件”はなぜ起きる?子猫を「絶対に譲渡してはいけない人」に共通する特徴

猫の譲渡で「警戒すべき人の特徴」

犬猫譲渡センター では、どういった人が虐待事件を起こす危険性があるのだろうか。佐々木氏は、過去の事件のデータと自身の経験をもとに解説した。 「猫の虐待事件は毎年どこかしらで発生している現状ですが、加害者は独身の男性である割合が非常に高いです。私の団体では譲渡する際に面談を行いますが、独身男性という時点で少し警戒します。それと、話してみて少し暗い感じというか……。こういった活動の歴が長くなると、「この人ヤバいかも」と思う人がわかってくるようになります。もちろん、事件の過去のデータと個人の感覚の話なので一概には言えませんが、私はその人に少しでも不信感を持ったら譲渡しません。断る理由がなければ家に行ってみたりとか、トライアル中に頻繁に連絡してもらうなど、細心の注意を払っています。とにかく、虐待事件をなくすためには、譲渡する側のレベルを上げていかないといけないんです」

「子猫のトライアルはしない方がいい」理由

 続けて佐々木氏は、「沖縄の事件ではトライアル(保護犬・保護猫との相性を見るために実際に一緒に暮らしてみること)に出した子猫が虐待されたようですが、私の団体では子猫はトライアルには出していません」と話した。 「以前は子猫をトライアルに出していたこともありました。ただ、生まれたばかりの子猫は一般的に“一番かわいい時期”で、その時だけ一緒にいて、40〜50日したら『やっぱり合いませんでした』と言って返されることもあったんです。猫は環境の変化に弱いということもあるので、現在は子猫はトライアルなしで里親になってくれる人を探しています」
次のページ
「虐待するヤツは頭がいい」からタチが悪い
1
2
3
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
記事一覧へ
おすすめ記事