お金

「退職金があれば一発逆転を狙いやすい」60代から始めても間に合う資産運用のテクニック

60代からの資産運用はNISAがオススメ

AdobeStock_123560148 iDeCo(個人型確定拠出年金)が加入できるのは65歳までだが、積立可能な期間が短くなるので、②の運用先はNISA(少額投資非課税制度)になる。 「iDeCoには、払っている金額によって所得税と住民税が安くなるメリットがありますが、65歳までしか加入、積立ができません。60代でも現役並みの収入があって、所得税をまぁまぁ払っているほど稼いでいるならiDeCoに加入してもいいですが、該当者は少ないはず。 60代になるとiDeCoのメリットを活かしにくいので、NISAに加入して購入した金融商品の配当金や譲渡益などが、非課税になる利点を得たほうがいいでしょう」

場合によっては保険をすべて解約する

 ③の保険見直しも急務だが、鳥海氏によると「年齢層が上がれば上がるほど、保険を妄信的に信じている人が多い」と指摘する。 「今の健康状態や資産状況を踏まえても、明らかに費用対効果に合っていない保険に加入している60代は多い印象です。その理由は、若いときに勧められるがまま加入したうえ、保険の見直しを行っていないから。 60代になると、とたんに健康が不安になったり、実際に問題を抱えたりしている人もいるでしょう。安易に保険を解約してしまうと、入り直せなかったり、保険料が高くなったりすることもあるので、慎重な対応は必要ですが、この機会に見直すべきです」  明らかに不要なのは死亡保険だという。 「子供が成人していないときは、高額の死亡保険に加入してもいいと思いますが、子供が成人しているなら少なくとも高額の死亡保険は必要ない。健康に自信があるなら、医療保険やがん保険も見直すべきだと思います」
次のページ
年金の受け取り開始時期は計画的に!
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ