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「退職金があれば一発逆転を狙いやすい」60代から始めても間に合う資産運用のテクニック

年金の受け取り開始時期は計画的に!

AdobeStock_91165046 4つ目のポイントは、年金の受け取り時期について。ご存知の通り、年金は原則として65歳から受給できるが、繰上げ受給と繰下げ受給の制度も利用できる。 「年金は受給日を1か月繰下げることによって、受給額が0.7%増えます。70歳から年金を受給すると42%(0.7%×12か月×5年間)になり、65歳のときに受け取れる年金が20万円だった場合、70歳から受給すると28万4000円になります。 90歳まで生きたとすると、65歳から受給した場合は6000万円(20万円×12か月×25年間)なのに対して、70歳に繰下げれば6816万円(28万4000円×12ヶ月×20年間)にもなる。約800万円の差がありますが、これが100歳になるとその差額は約1800万円に。 60代を過ぎて5年間で1800万円を貯めるのはなかなか難しいので、年金をいつから受給するかは、資産や健康状態などを考慮して65歳までに決めておいたほうがいい」

資産運用は60代からでも遅くない

 鳥海氏の元に資産運用の相談を持ちかける客層は、45~55歳と55~65歳の層がそれぞれ3割を越えており、全体の7割を占めるという。  つまり、資産運用に悩んでいる同年代の仲間は少なくないのだ。自分はもう年だからと諦めてしまうのは時期尚早。特に「退職金があれば一発逆転を狙いやすい」と鳥海氏は話す。  目前に迫った老後をよりよいものにするためにも今すぐに4つのポイントを実践できるかどうか、考えてみてほしい。 <取材・文/黒田知道>
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