「退職金があれば一発逆転を狙いやすい」60代から始めても間に合う資産運用のテクニック
世間で議論を巻き起こした“老後2000万円問題”。‘19年に金融庁が公表した試算によると、老後30年間で約2000万円が不足するという。老後が目前に迫った読者の中には、諦めている人がいるかもしれないが、60代からでも資産運用は間に合うという。そのやり方を専門家に聞いた。
「人生90年と考えると、積み立てられる期間は短いかもしれませんが、資産運用を始めるのは60代からでも遅くありません」と語るのは、Challenger代表取締役の鳥海翔氏。YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」で、資産運用や保険、社会保障制度などの関する解説を行うお金のプロだ。
60代から投資を行うにあたって、鳥海氏は4つのポイントを挙げてくれた。
①積立投資をとにかく早く始める
②iDeCoはできないので、NISAを活用する
③保険を見直しする。場合によってはすべて解約する
④年金を受け取る計画を立てる
60代になると、まだ働いている人と、楽しい老後をスタートさせた人に分かれるだろう。いずれにせよ、①の「積立投資をとにかく早く始めることが重要」だと鳥海氏は語る。
「収入や支出、貯蓄から逆算し、できるだけ多くの金額を運用に回すのが理想です。もしくは、退職金や生命保険の積立の解約返戻金などを利用するのも手です。
仮に退職金が1000万円だった場合、少なくとも600万円は運用に回したい。金額が多ければ多いほど、資産運用が行いやすくなりますが、最低でも現金が600万円あれば老後の見通しが経ちやすいです」
60代で資産運用を始めるための4つのポイント
できるだけ多くの資金を運用に回す
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ