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50代以上の投資初心者が「絶対にやってはいけない資産運用」

 度重なる値上げに加えて、5月以降は政府補助金の減額に伴い電気・ガス料金も上昇する。現金給与の総額は増えたものの、物価上昇に追いつかず、日々の暮らしや将来に不安を抱えている読者は多いだろう。老後を安心して迎えられるように、50~60代がやってはいけない資産運用を専門家に聞いた。

50代以上で資産運用に失敗すると致命傷になる

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写真はイメージ(以下同)

 YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」で、資産運用や保険、社会保障制度などの解説を行う鳥海翔氏。50代以上が行う資産運用に関して鳥海氏は、「50代以降の失敗は致命的になる場合がある」と警鐘を鳴らす。 「そもそも。毎月50万円の収入を得ている人は50万円の生活をしています。でも、役職定年や定年による再雇用などで、50代以降は収入が下がり始めます。たとえば、収入が毎月40万円になったとしても、いきなり40万円の生活にはできません。なんとか頑張ってできるだけお金を減らさずに、質の下がらない生活をしようとしますが、この時点でかなりストレスになる。  40万円の収入を維持できるわけはないので、40万円の生活は35万円、30万円と少しずつ下がっていきます。そこで焦って投資に手を出すと、失敗してしまう可能性が高い。今持っているお金が2000万円だとすると、3000万円、4000万円に増やさなければいけないのに、半分の1000万円に減らしてしまうと致命傷になってしまう」

50代・60代がやってはいけない資産運用とは?

 鳥海氏は、50代・60代がやってはいけない資産運用として、以下の3つを挙げてくれた。 ①ビビッて少額しか投資しない ②行き当たりばったりで投資する ③他人に言われるがまま投資する  まずは「①ビビッて少額しか投資しない」について。鳥海氏は「残りの人生が長い可能性もあるので、失敗を恐れすぎてもいけない」と指摘する。 「人生100歳と考えると、50歳から50年、60歳からでも40年もある。長い老後の生活を考慮すると、2000万円の資産だったら、3000万円、4000万円にすることを考えなくてはいけません。少額投資で2000万円を2010万円とか、2050万円に増やしても意味がない。少なくとも2500万円、3000万円にしないと安心できません。  つまり、運用する額はある程度多くないと効果的ではありません。2000万円資金があるのに、不安だからといって、100万円運用させて10%のリターンを得たとしても、10万円しか増えない。でも、1000万円運用したら100万円増えますよね。運用できる資金に対して、いくら投資してどのくらいのリターンを得るのか、このバランスが重要になります」  では、いくらまでなら投資していいのか悩むところだが、鳥海氏は「答えがない」と断言したうえでこう続けた。 「だからこそ自分にあったライフプランニングをするのが重要です。たとえば、あと20年は生きられそうだ。いまの生活を維持するには毎年これぐらいかかる。そのお金を得るためには、これぐらい投資する必要があるといった感じに逆算していけば答えが見えてくると思います」
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投資先は自分で判断して適切な額の運用する
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