「お金に困らない60代」になった人は“若い頃から続けている3つのこと”
物価上昇が続く中、「老後資金は4000万円が必要」との新たな見解が話題になった。だが、資産運用の専門家である鳥海翔氏は、「お金がなくても困っていない人はいる」と語る。老後を安心して迎えるために、お金に困らない60代の共通点を鳥海氏に教えてもらった。
YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」で、資産運用や保険、社会保障制度など、お金に関する解説を行っているほか、家計改善・資産運用のコンサルティングも手掛けている鳥海氏。
多くの相談に乗る中で、鳥海氏が見出した60代でお金に困っていない人の特徴は下記の3パターンだという。
①お金がめちゃくちゃある人(収入が多い、投資に成功している)
②お金を使わなくても満足できる人
③その両方
当然ながら、多くの人は①を目指して仕事や資産運用に励んでいるだろう。だが、鳥海氏は「お金持ちになるのは限界がある」と語り、こう続けた。
「収入が多いと言ってもソフトバンクの孫正義並みに稼ぐことはできませんし、投資に成功するといっても伝説の投資家、ウォーレン・バフェットみたいなリターンを出し続けることはできません。
若いうちから投資を始めて、お金に余裕のある生活を目指すべきですが、資産運用を行いながら、②の『お金を使わなくても満足できる』状態にしていかないと、お金に困らない人になるのは難しい」
鳥海氏によると、「お金がめちゃくちゃある人の中には、お金を使わないと満足できない人もいれば、お金を使わなくても満足できる人がいる」という。
「目指すべきは後者のタイプ。お金があっても使わなくて満足できる生活なら、年を取ってもお金に困ることはまずありません。たとえ収入が低かったり、資産運用をしていなかったりしても、お金を使わなくても満足できるのであればそれでいいと思います。
今はスマホ1台あれば相当のことができますし、高級料理なんて食べなくても安くて美味しいものはたくさんありますから」
お金を使わなくても満足できる人になれるかどうかは、「自分があるかどうか」だと鳥海氏は指摘する。
「お金を使わないと満足できない人は、総じて他人が何をしてくれるか、他人に何をしてもらえるかで満足度を満たしている印象です。自分で何をするのかではないので、いわば自分がない。もしかしたら自信がないのかもしれません。
他人に見返りを求めるためにはどうしてもお金が必要になるので、他人にお金を使わない趣味を見つけるべき。今の時代、お金をかけなくても、クリエイティブでエキサイティングなことはいくらでもできます」
お金に困っていない60代の特徴は?
人はお金を使わなくても満足できる
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