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「日本の学生は優秀なのに自信を持てていない」“世界16位の名門大学”を蹴って早大に進学した理由

早稲田で教育を研究することに

早稲田大学 清華大学と早稲田大学の両方に合格した孫さんは、早稲田に残って教育を研究することに決めます。それは、世界的に見ても優秀なはずの日本の高校生が、自信を無くしている理由がわからなくなったからでした。  能力に応じた自信をつけられるようにしてあげたい。それには、日本で教育を学ぶのが一番だろう。そう考えた結果、彼は早稲田大学を選択しました。 「日本のエリート層は、世界的に見ても優秀なのにも関わらず、世界で活躍するために必要な自信を持ち合わせていません。日本のエリートはすごいはずですし、もっと胸を張って国のために働ければいいのに、自分の殻に閉じこもってしまっている。世界を股にかけて活躍できるのに、自分に自信がなく、挑戦することが億劫になっている。  私は、若い人たちに自信をつけてほしい。自分はできると思ってほしい。今は英語資格専門の塾と選抜入試専門の塾を立ち上げていますが、それらを通して、自分の中の社会課題への問題意識や社会貢献への意識を目覚めさせようとしています」

日本を教育先進国にするのが目的

 中国の高学歴の人たちは、自分が競争に勝ってきたことを自覚しています。だからこそ、中国のエリート層は、自分の背負った責任を元に机にかじりついてでも勉強をします。  日本はどうでしょうか。たとえ東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学などの名門大学に合格しても、自分に自信が持てていない。世界ランキング上位の大学に通っている学生たちに、ポテンシャルは引けを取らないはずなのに、自信の一点で負けていて、勝負しようとしないのです。 「私は、これからの日本をどんどん教育先進国にしていきたいんです。教育にたくさんお金をかければ、世界中のお金持ちが日本の教育に注目して、自分の子どもを日本の学校に預けるようになるはず。そうすれば、教育を主要産業にして外貨を得ることができます。  今の日本はおかしいところがたくさんあります。中国人への奨学金のほうが、日本人への奨学金よりも高い。どうして外国人留学生にそこまでして優遇措置をとっているのでしょうか。日本は政治的に安定していて、治安もよくて、ご飯もおいしい。お金を払ってでも、みんな来たいはずです」  現在の会社の活動を通して、日本をよりよくしていきたいと語る孫社長。これからの活躍に期待です。
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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