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井上咲楽24歳、“ゲジ眉”がなくても仕事が絶えない「自分の良さを伝える」ための意外な心構え

人生が好転した“ゲジ眉”のカット

 芸能界へ入ってから5年ほどは、自分の思い描いたような成果が出せず、迷走していた時期だったそうだ。転機になったのは、2020年の年末にテレビ番組の企画で、“ゲジ眉”をカットしたことだった。 「仕事が増えるなら、慣れ親しんだ眉毛をカットしてもいい」  こうして人生初の眉毛カットを経験した井上さん。その“イメチェン姿”が大きな反響を呼び、さまざまな仕事が舞い込んでくるようになる。  美容雑誌の撮影やファッションショーのランウェイ出演、グラビア撮影など、モデルとして抜擢される機会が多くなったのだ。 「眉毛をカットしたことで人生が変わったというか。本当に仕事の幅がかなり広がったと思っています。最初はランウェイを歩いたり、ポーズを決めてスチール写真を撮られたりするのは、慣れない部分もありますが、場数を経験してモデルに“なりきる”ことを大事にしていますね」

すべてが受け身だと、“生きる”ことが感じられなくなる

井上咲楽 井上さんは、2023年11月8日に恵比寿ガーデンプレイスにある体験型ホームセンター「DCM DIY place」の1周年新プロジェクト発表会にスペシャルゲストとして参加。  恵比寿ガーデンプレイスで使われなくなった廃ベンチをリメイクし、自分でDIYしたスパイス棚を披露した。  昔から自給自足やDIY精神など、「自分で何かを作ること」が根付いているなか、どんなに仕事が多忙を極めても、なるべく自炊だけは欠かさないようにしているとか。 「芸能活動って、基本的には自分が受け身の立場で仕事を受けるわけですが、普段の日常でも“でき合い”のものに頼ってしまうと、『受け身で生活している』ような感覚に陥ってしまって。  仕事もプライベートも、すべて受け身だと気持ちがしんどくなってしまう。そのため、能動的に自分で何かを作った方が、楽しく暮らせるというか、生活にメリハリをつけることができるんですよ。最近はスパイスカレー作りに凝っていて、今回DIYして作ったスパイス棚はずっと愛用していきたいですね」 井上咲楽 今後の展望として、井上さんは「YouTubeで実家の自給自足生活の様子を伝えたり、エッセイの執筆や料理道具のキュレーションなど、いろんな仕事へ挑戦していきたい」と語る。  受け身の姿勢でいるのではなく、できることは自分自身でやる。待っているのではなく、能動的に動いていくことは、答えのない時代においてとても重要な心構えなのではないだろうか。 <取材・文・撮影(人物)/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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