銀座ホステスが1セット4000円の安キャバに勤めてみたら…出会った“痛客”の珍言動5選
大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。師走ですね。初詣に行ったのがつい最近のことのように感じますが、あっと言う間に年末です。銀座はこれからが稼ぎ時ですからね。気合入れてせっせと働きます。
緊急事態宣言が発令されたり解除されたり、緊急事態宣言が解除されたと思ったら、今度はまん坊(まん延防止等重点措置)をやるとかやらないとか言い出したりで、なかなか銀座に出勤できなかった頃、ほぼ埼玉にある(とはいえギリギリ都内)某キャバクラに出稼ぎに行っていました。採用していただいたその日から一生懸命働きました。
セット料金が確か、1セット4000円とかで、そこにサービス料とタックスが入ったとしても、かなり安く飲めるお店でした。すごく繁盛していて、銀座ではなかなかお目にかかれない鏡月がバンバン売れていました(笑)。
お客様はというと、銀座で飲み歩いているような粋でいなせな遊び人、というよりはもう少し親しみやすいお父さん、という感じ。孫や娘のように可愛がってくださる方ばかりで、とても働きやすかったです。
素敵な男性が大半だったおかげか、ごく稀にいらっしゃるちょっと変わったお客様のことを強烈に覚えていて、今でもたまーに思い出して「クスッ」となっています。ちょっと変わったお客様、今風に言えば「痛客」なんでしょうね。
そこで今回は、「安キャバで出会った痛客の珍言動5選」を紹介したいと思います。痛いおじさんのフリ見て、我がフリ直せ。そんな機会になれば良いな、と思います。
某キャバクラで出会ったケイジ君(仮)は、少し若い方で恐らく40代。ひと昔前のアメカジ風なファッションで、いつもキャップを被っていたのを覚えています。アメカジというか、ひと昔前のサーファーみたいなロン毛のお兄さんでした。
ケイジ君には指名しているお姉さんがいて、彼女を仮にケイコさんとしますが、私は彼女の支度が整うまでの埋め合わせ役、いわゆる「ヘルプ」として席に呼ばれました。「はじめまして」と挨拶をすると、ケイジ君は携帯電話の待ち受け画面を差し出して「見てこれ」と、おっしゃいました。
待ち受け画面に設定されていたのはケイコさんでした。「仲良しなんですね」と私が言うと、彼は鼻を鳴らして、
「悔しかったらお前も頑張ればいいじゃん」
と、おっしゃいました。自分の顔写真がお客様の携帯電話の待ち受け画面にノミネートされるのは、どちらかというと迷惑なことなのですが、どうでもいいし、そもそもすでに指名嬢のいるお客様への営業行為は原則禁止です。ひとまず「頑張ります」と答えました。
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、恋愛やモテに関する発信をしています。
1セット4000円のキャバクラで鏡月を空けまくったあの頃
①キャバ嬢の写真を保存し待ち受けにしちゃう
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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