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元ガールズ女王が「グランプリまでの過酷な一年」を語る。休みなく続く‟熾烈な争い”の舞台裏

秋からは「ひとつも落とせない戦い」となる

高木真備さん

2021年のガールズグランプリで優勝した際の高木真備さん

 賞金ランキングは「1年中、常に見ていました」と語る高木さん。もちろん、まだGⅠがなかった年でも、ガールズコレクションやガールズフェスティバルなど、ビッグレースの賞金は高額であったため、劣勢であっても逆転するチャンスも考えて調整していたようだ。 「基本的に通常開催は優勝し続けないといけない気持ちでしたが、例えば春までのタイミングで一度くらい優勝できなかったとしても、『次のコレクションで勝てれば賞金ランキングも上位になれるから大丈夫』と思えたので、そういったことも考えながら調整していました。本格的に一戦も落とせないと思い始めるのは秋くらいですかね」

グランプリ出場決定者の12月の過ごし方

 そして11月の競輪祭終了後、ついにグランプリ出場者が決定。その後、グランプリ本番までの1ヶ月の過ごし方について、高木さんは「調整方法は選手によって変わります」と話した。 「出場が決まってからの1ヶ月は、落車やケガなどのリスクを考えてレースを休む人と、『仮想グランプリ』としてレースに挑む人とで分かれます。私は、1ヶ月空いてレース感が鈍ってしまわないようにと思って出場していました。でも、とある年は落車、とある年は失格してしまいましたね……。この1ヶ月の過ごし方は選手によって変わると思うので、各々の選手がどのように調整しているのか注目してみると面白いかもしれません
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ガールズグランプリの注目ポイント
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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