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時速100km超えの「電動キックボード」も。海外の市販マシンのスペックが怖すぎる

爆走電動キックボードその3:Kaabo Wolf King GTR(約105km/h)


 最後はKaabo社の「Wolf King GTR」を紹介しよう。こちらもなかなかパワフルな機種で、デュアルモーターの最大出力は1万3,440W(単純に2で割れば、モーター1基につき6,720W)。最高速度は65マイル/h(約105km/h)だ。停止状態から31マイル/h(約50km/h)まで加速するのに要する時間は3.5秒である。速い!  足回りのデュアルサスペンションは、18段階のダンピング調整が可能。オフロードでも難なく走破できるという。  いかにもアメリカらしい怒涛の荒野を疾走する姿は、まさに豪快そのもの。もちろん、街乗りにもWolf King GTRは大活躍。ちょっとした段差なら悠々と乗り越えてしまう。  さて、これらの車両を日本の公道で走行させることはできるのだろうか?

爆速電動キックボードは「中型」か「大型」か?

 これは巷ではあまり知られていないことだが、2019年12月に道路交通法が改正されて、大型自動二輪車の法的取扱いに変更が加えられた。  排気量という概念のない電動バイクは、定格出力が20kW即ち2万Wを超えるものであれば大型二輪免許がなければ公道走行できないという規定が設けられたのだ。これに照らし合わせると、上記の3台は大型二輪の区分ではないかもしれない。が、普通二輪免許でこれらに乗って公道走行できる! とも書く勇気は筆者にはない。  また、海外製の電動キックボードは日本向けの保安部品を設置していないことが殆ど。ナンバープレートを設置できる枠すらないこともよくある。個人輸入だけなら誰でもできるが、それを日本の道路で走行させるにはいくつもの高いハードルが存在する。ただし、それらのハードルを乗り越えて高速道路を電動キックボードで爆走する猛者も登場するかも……? いやでも、白バイに捕まっちまうんだろうなぁ……。 <文/澤田真一> 【参考】 ・INMOTION:Official Store ・INMOTION Global:Introducing INMOTION RS | An Electric Thrill Ride Like No Other ・DUALTRON SHOP:DUALTRON X LIMITED ・Rider Guide:Fastest Farthest Biggest Baddest – Dualtron X Limited Review ・Kaabo:Wolf King GTR ・Kaabo official:With top configuration and ultimate entertainment, WOLF KING GTR is here!
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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