時速100km超えの「電動キックボード」も。海外の市販マシンのスペックが怖すぎる
電動キックボードの進化が著しい。筆者は3年前に「街で見かける電動キックボードの正体、海外では時速70kmのマシンも」というタイトルの記事を手掛けたが、もはやこの記事も古くなってしまった。
日本国外では、今や70km/hどころか、最高速度100km/hを超える市販電動キックボードも存在する。こんなものを公道で乗り回しているのか向こうの人は!?
アメリカは今でもヤード・ポンド法が広く使われている。故に、電動キックボードの速度表示も基本的にはマイルだ。最近では60マイル/h超の速度性能を発揮する電動キックボードが市販されるようになったが、これはメートル法に換算すると約96.5km/h。高速道路も突っ走ることができるスペックだ!
トップバッターは中国のメーカーINMOTION社が開発した「INMOTION RS」。最大出力4,200Wのモーターを2基搭載し、50%の斜面も悠々と登れる性能を持っている。最高時速は68マイル/h。メートル法では約110km/hだ!
INMOTION RSは、世界で初めてトランスフォーミングシステムを搭載した機種である。走行する場所に応じて車高を変化できるのだ。なお、停止状態から30マイル/h(約48km/h)までの加速に必要な時間は僅か3.5秒。トルクも申し分ない。しかし一方で、INMOTION RSの形状は一般的な電動キックボードと大差ない。20km/hしか出ない特定小型原付区分の電動キックボードですら慣れるまで練習が必要なのに、100km/hとなると命懸けじゃ……?
次に紹介するのは「DUALTRON X LIMITED」である。この製品のスペックはメーカー公称とレビュー動画とで違いがあるが、どういうわけかレビュー動画のほうがモーター出力が大きかったりする。最大出力6,720Wのモーターを2基搭載しているとのこと。最高速度は61.7マイル/h(約99km/h)と、上記のINMOTION RSよりは見劣りこそするが、モーター出力の分だけトルクも大きいはず。10%傾斜の200フィート走行に要する時間は6.9秒。
それと引き換えに、DUALTRON X LIMITEDは非常に重い。車体重量は堂々の182.6ポンド(約83kg)。電動キックボードの持ち味であるはずの「いざとなったら手で運べる」ということは、重量挙げの選手でない限りは無理だろう。
爆走電動キックボードその1:INMOTION RS(約110km/h)
爆走電動キックボードその2:DUALTRON X LIMITED(約99km/h)
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