同じく低所得層を狙ったディスカウントスーパー・TRIALでは、最新カートが最大のセールスポイントだ。 「カートにタブレット端末とスキャナーを搭載し、レジに並ぶことなく買い物を済ませることができます。レジまで行かず買い物の金額がわかる、スキャンした商品に応じてクーポンが表示されるなど、お得に買い物ができることも人気の理由です」（中井氏） さらに珍食材やPB商品で話題を集めるスーパーも。 「マミーマートは、系列スーパーの『生鮮市場TOP！』を展開。安いのに加え、ドリアンやタマリンドなど、珍しい食材も扱っていて注目されています。 また中部地方を中心に展開しているバローは、『さわやかたくあん』や『洗ってくり返し使えるペーパータオル』などPB商品に力を入れていてクオリティが高い。総菜もおいしいですよ」（同） 多彩なアイデアで客層拡大を目論むスーパーがある一方、都心部では成城石井やクイーンズ伊勢丹といった高級志向スーパーの人気も根強い。 「特に成城石井では購入した総菜やワインを併設されたバーで楽しむこともできるので独身男性を中心に人気を集めています」（同） 普段何げなく利用しているスーパーだが、その店ならではの戦略を知っておくだけで、より買い物を楽しむことができるだろう。