“呑めるスーパー”で0次会、レジに並ばず会計できるカートも…「スーパー戦国時代」の差別化戦略がアツい
連日値上げラッシュが報じられるなか、小売りの雄・スーパーマーケットはいま地殻変動の真っただ中にある。近年は独身男性をターゲットにしたこだわり商品に力を入れる店舗も急増。もはや「スーパーは主婦の主戦場」という固定観念は破壊されつつあるのだ。そこで今回、男のオアシス化した業界の歩き方を指南する。
郊外型が軒並み都心部に進出している今、もはやスーパーは差別化を図らないと生き残れない「戦国時代」に突入している。そんな中で中小スーパーは、新たなターゲット獲得に向けてどのような戦略を仕掛けているのだろうか。
山形県・羽前千歳駅から数分行った先にあるスーパー「エンドー」は、“呑めるスーパー”として有名だ。休日は男性客を中心に賑わいを見せるという。売り場の隣に呑めるスペースを設けた理由について、店長の遠藤英則氏はこう話す。
「最初は地元の人が気軽に来られるように始めました。ただ、当時は常連客ばかりが集まるような雰囲気で、一見の人にとってはやや入りにくい空間で。そこで昨年から席も広く、フラットにして外から中が見えるように改装。すると、一見の人も含めて幅広い層に来てもらえるように」
エンドーには他にも男性一人客が来やすいように工夫していることがあるという。
「基本的に要望には何でも応えるようにしています。例えばお刺し身を1人分、2、3切れでも売るようにしていたり、『この魚ちょっと焼いて』にも対応。あとはここで作っている漬物や総菜を売るなどしてオリジナリティを出している。ほぼウチのじいさんが作っているので、味つけも男っぽくて男性の口に合うんです。サラリーマンが『0次会』で立ち寄ってくれているのもよく見ます」(遠藤氏)
呑める、プロレス推しetc. 多彩なアイデアで客を取り込む進化系スーパー
サラリーマンが『0次会』
『週刊SPA!12/19号(12/12発売)』 表紙の人/ 伊原六花 サブスク「MySPA!」なら発売日の1日前からすぐ読める! プランの詳細はこちらから |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ