更新日:2024年12月06日 13:35
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1万円で購入した“FENDIのマフラー”を買い取りショップへ持ち込んだ結果…TikTok「危険な配信ビジネス」の実態

都内北区から発送された“ブランド品”は偽物?

 さらに別の配信者を当たる。こちらは若い女性だ。さっそくフェンディのマフラーを配信越しに見せてもらい、「早く欲しいんだけど発送はどこ?」と聞いてみた。 「在庫は中国と日本、両方あって……あ、このマフラーは日本からなのですぐ届くよ」
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配信画面に掲示しているLINEアカウントに連絡すると、偽物のカタログのURLが送られてくる

 女性はそう答えた。その後、LINEへと誘導され、振込先銀行口座が提示された。支払いをし、送付先を伝えると翌日には商品が届いた。
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このフェンディのマフラーは定価が約10万円するのだが、配信者は1万円で販売するという。本物のはずがない……

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先方から提示された決済方法は銀行振り込みのみ。おそらく他人名義の口座を利用しているのだろう

 発送元は都内北区。タグやギャランティカード、紙袋もついており、素人には見分けがつかない。

“フェンディのマフラー”を買い取りショップに持ち込んでみた

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支払いの翌日に到着した商品

 記者は同商品を大手ブランド買い取りショップへ持ち込んだ。 「申し分けございませんが、こちら買い取りができない商品でございます」
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紙袋やギャランティカードなども付属しており、本物と見分けがつかないほど精巧だ

 偽物であることが暗に伝えられた。女性にそのことを報告すると、ブロックされたのか以降、既読マークがつくことはなかった。
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「毎日ライブ配信で月給30万」中国人留学生に聞いた実情
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