仕事

職場の“陰湿なイジメ”を受け続けた塗装社員の悲運「学校からも職場からも逃げ出すことができなかった」

Sさんが亡くなって思うこと

 Sさんの遺体と面会したとき、「変わり果てた姿に、涙が止まらなかった」と伊月さん。そして、「Sにもピッタリの場所があったはず。そんなこと、死んでから考えても遅いです。『まだ、頑張れるだろう』と、背中を押し続けたこと、すごく後悔しています」と続けた。 「背中を押して励ますこともときには大切だけど、Sのように追い詰められて、逃げ場を失くしてしまうかもしれません。家族や友達、恋人が苦しんでいたら、その人の得意・不得意をいっしょにみつけながら、可能性や選択肢を広げてあげてほしいです」  伊月さんは、「弟の死について話したことが、現在進行形で苦しんでいる家族や本人の気持ちをやわらげたり、解決につながったりしてくれることを望みます」と話を締め括った。背中を押すばかりではなく、ときには逃げ道を作ってあげることも大切かもしれない。
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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