更新日:2023年12月24日 12:36
エンタメ

今夜決着M-1グランプリ2023、元ファイナリストが明かす「意外な優勝候補」

「THE W」を彷彿とさせる熾烈な勝ち残り戦

 ブロックごとに「暫定王者」対「挑戦者」を繰り返す形の勝ち残り戦。これは今月の9日に開催された「女芸人No.1決定戦 THE W」の決勝で行われた審査システムを彷彿とさせる。  戦いが拮抗すればするほど後半有利は否めない。ただ、今回は目の前の観客の審査である。「ライブ感」で覆せるかも注目だ。  ブロックを勝ち上がった3組の中から1組が決勝への最後の切符を手にする。それを決めるのが、今回から新たに導入された芸人審査員である。5人の審査員はこちらである。 2008年王者・石田明(NON STYLE) 2004年王者・柴田英嗣(アンタッチャブル) 2020年王者・野田クリスタル(マヂカルラブリー) 2019年準優勝・山内健司(かまいたち) 2021年王者・渡辺隆(錦鯉)  歴代王者と準優勝にしてキングオブコント王者、そして今では同大会決勝の審査員を務める「かまいたち」の山内君という豪華メンバーが出揃った。

500人の観客審査員と5人の芸人審査員

敗者復活戦

©M-1グランプリ事務局

 上記したように敗者復活戦に出場する漫才師が披露するネタは1本のみである。500人の観客審査員が決めたブロック勝者のネタを5人の審査員がさらに吟味し、決断を下す形だ。そうして勝ち上がった1組が新宿から六本木へと向かうのだ。  これが今回、大改革された「敗者復活戦」の全容である。  決勝以上に見物である。なぜなら芸人審査員は出番の近いコンビを比べる審査ではないからだ。それゆえに、その時の状況によって笑いの大きさも変わるはずだ。  開始当初のAブロックは緊張感があり、観客は重く、時間の経過とともにCブロックは笑いやすくなるといったことは準決勝を見たことがある方ならわかるだろう。
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ラストイヤーに賭ける要注目コンビ
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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