当然、単純な笑いの大きさだけではない審査が求められる。だからこそネタのクオリティや技術などの「プロ目線」が審査の大きな鍵となる。 　打って変わって出場者は何が何でもブロックを勝ち上がらなければ決勝進出するチャンスすらない。目の前の観客を掴まなければならない。だからこその「ライブ感」でいつも以上の笑いを作りたい。 「どんな手を使ってでもブロックを勝ち上がる。ただ待ち構えているのは芸人審査員」。ここに注目だ。 　現時点で出番順がわからないので、システムが変更された敗者復活戦を勝ち上がるコンビの予想ができないのだが、僕が準決勝を観て唯一決勝に行かなかったことを疑問に思ったコンビを一組あげたい。それはAブロックの「ヘンダーソン」だ。 　準決勝後の記事でも書いたのだが、準決勝では4度も決勝の舞台を踏んでいる「オズワルド」の後に登場し、物怖じすることなく拍手笑いを連発。 　彼らのバカバカしいネタはライブで最大に光る。まさに「ライブ感」と共に笑いの渦を巻き起こすだろう。今年がM-1ラストイヤー。是が非でも決勝に進んでいただきたい。