更新日:2023年12月24日 12:36
エンタメ

今夜決着M-1グランプリ2023、元ファイナリストが明かす「意外な優勝候補」

今年も出場コンビの命運を大きく左右する「笑神籤」

 18時30分が過ぎて、そのまま決勝大会へと続く。  今回は会場の移動のこともあり、最初に敗者復活戦の勝者が発表されることを予想する。それを芸人審査員が行うのだから、2つの大会が行われているような雰囲気だろう。そして今回も順番は「笑神籤」で決まる。だから直前まで出番がわからない。  大改革のM-1でも、ファイナリストを最も苦しめ、視聴者を最もワクワクさせるこのシステムは当然ながら残った。  あえて毎年言わなかったが今年から言いますし、来年も言います。 「トップ出番に引かれるな!」  優勝できないとは言わない。ただ可能性が低くなることは歴史が証明している。それだけは神頼みである。今年、笑神籤を引くのはWBC優勝監督である栗山英樹さんと全試合に出場した読売ジャイアンツの岡本和真選手。  栗山英樹さんは予想通りであり、本当にふさわしい人選ではあるが、阪神タイガース岡田彰布監督も観たかったなと思った。司会の今田耕司さんの「監督面白かったですか?」に対して「そらそうよー」。「誰が『アレ』するかわからんねー。おーん」。妄想だけしておきます。

さや香、モグライダー、令和ロマン…

さや香

さや香

 今回の決勝メンバーは昨年と違い、トップバッターを除けば順番や前後のコンビにあまり左右されないメンバーが揃ったと思う。その中で最初に名前を挙げたいコンビはやはり「さや香」である。  前回準優勝コンビである彼ら。準決勝の舞台では誰の目にも決勝進出確定と思わせる横綱相撲の漫才を披露した。あの出来を見せられれば、コケることは予想できず、最低でも最終決戦には残るだろうと予想する。 「モグライダー」の設定も見逃せない。絶対前半は爆発する。後半はボケ担当ともしげ君に準決勝以上の爆発が起きれば最終決戦が見えてくる。  初出場のコンビでは、次世代のお笑い界のエース候補である「令和ロマン」も楽しみだ。初めて松本人志さんを含む、この年代の審査員から評価を受ける日となる。評価によって来年以降のお笑い界の地図も変わるかもしれない。
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優勝候補、意外な大本命は…
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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