更新日:2023年12月24日 12:36
エンタメ

今夜決着M-1グランプリ2023、元ファイナリストが明かす「意外な優勝候補」

準決勝で大きなインパクトを残したコンビ

ダンビラムーチョ

ダンビラムーチョ

 そして、優勝するのは「ダンビラムーチョ」ではないかと予想します。毎年準決勝を観てきた中で、拍手笑いを取っているコンビは決勝の舞台でも必ず取っている。  決勝メンバーの中でもしっかりとっているコンビもいたのだが「ダンビラムーチョ」はレベルが違う。極論言うとずっと拍手が起きているような状態。バカバカしいネタで観客だけではなく審査員も撃ち抜くのではないかと予想する。  ただ、こういうタイプは最終決戦で伸び悩む可能性もなくはないが、今回の「ダンビラムーチョ」は駆け抜けるのではないかと思う。  読んでいる方の中でも「誰や?」と思っている方も多いはずだが、そういった新しい漫才師に出会うのもM-1の楽しみの一つでもあります。ぜひ「ダンビラムーチョ」に注目してみてください!

審査員に就任した上方漫才のサラブレッド

 今回は昨年から変更はないと思いきや、立川志らく師匠の勇退ということで新しい審査員が加わる。新審査員は、僕の同期でもある姉妹漫才コンビ「海原やすよ・ともこ」のお姉ちゃん、海原ともこが就任することとなった。  普段は関西で活動する漫才師だが、ここ数年12月にフジテレビで放送される「THE MANZAI マスターズ」でハイクオリティな漫才を披露していることにより、ご存じの方も多いだろう。  彼女の祖母は「海原お浜・小浜」、そして父が「海原かける・めぐる」という親子3代が漫才師という家系に育ち、3組とも「上方漫才大賞」を受賞しているという、まさに上方漫才のサラブレット。師匠は「中田カウス・ボタン」のボタン師匠である。
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弟子出身の芸人と養成所出身の芸人との壁もブチ壊す
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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