エンタメ

元セクシー女優が「地下アイドル出身の女優が急増した3つの理由」を暴露。売れないアイドルの“厳しい金銭事情”

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。

地下アイドルからセクシー女優デビューが多い理由

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 メディアにバンバン出演する知名度の高い“地上”アイドル、地元に拠点を置き、該当地域の看板となるご当地(ローカル)アイドル、テレビや雑誌にはほとんど出ずライブを中心に活動する地下アイドルと、歌って踊るアイドルにも色々な呼び名がある。  どの層の活動者もセクシー女優に転身するケースが複数見られるけれども、ここ数年で最も多いのはやはり「地下アイドル」ではないだろうか。現役or元アイドルの肩書きを背負ってデビューする子は昔からいたものの、地下ドルに関しては平成後期より急増した。実際に元地下アイドルデビュー!なんて新人が次から次へと登場し、定番ジャンルの一つとして確立したといえるだろう。  なぜ彼女たちはステージを降りて、カメラの前に立つ覚悟を決めたのだろうか。地下アイドルが女優転身を決意する理由はたくさんあるが、代表的なものは3つ。 ・生活が苦しい ・もっと人前に出て輝きたい ・男にハマってお金が必要になった  2つ目以外はかなりダークな内容だが、現実はこんな感じである。

地下アイドルの給与システム

「3項目中2つがカネに関する問題かよ」と思った人も多いかもしれないが、地下アイドルのほとんどは完全歩合制。人気が出なければ食べていくことさえ難しい。  地下アイドルの収入源は主に物販で販売するチェキ。ライブイベントに出ても出演料は入らず、チェキの売り上げによってお給料が決まる。たまに月給制でチェキバック一切なしというプロダクションもあるようだが、だいたいは歩合。メンバー間でも給料の差が出やすいため、人気・不人気がハッキリと分かる厳しいシステムだ。  バック率はプロダクションの方針によって大きく異なるが、売れば売るほど手取りは大きくなるし、反対に売れなければ1公演あたりのギャラが1000円以下なんてことも普通。仮に1枚あたりのリターンが大きくとも、毎度数枚程度しか捌けないのであれば高収入にはつながらない。  基本給がゼロなので、相当な売り上げがない限りは休んだ分だけ損をする。体調不良ややむを得ない事情での欠席は、活動者にとって命取りと言えようか。彼女たちは週に2、3回以上、時に1日数現場をハシゴしながらパフォーマンスをこなし、物販の売り上げを伸ばすことで生計を立てているのだ。
次のページ
生活に困ってデビューする地下アイドルも
1
2
3
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

記事一覧へ
おすすめ記事