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元セクシー女優が「売掛問題に悩む女優の裏事情」を暴露。ホストが“女優を狙う”納得の理由

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。

ホストの「売掛問題」に悩むセクシー女優

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 昨今、世間を賑わせるホストクラブの売掛問題。とある20代の女性が「頂き女子」として中年男性から多額のお金を騙し取った事件が火種となり、新宿・歌舞伎町のホストクラブは売掛(=ツケ)を禁止する方向で意思を固めつつあるようだ。  売掛とはここ数年間で始まったものではなく、古くからホストクラブや高級クラブで導入される制度。昔は夜のお店=金銭的に余裕のある大人の社交場だったため、ツケで遊ぶ→月末に請求する流れが一般的であった。  それが現在のホストクラブでは、無理をしてお店へ通うタイプが圧倒的に多い。その結果、売掛制度を使わなければ数字を上げられないキャストが増え、溜まりまくったツケに苦しむ客が後を絶たない。なお、売掛でも一応売り上げには加算されるため、己の成績のために売掛制度に頼り切る困ったホストも多いようだ。売り上げのほとんどを売掛で成り立たせる「架空売り上げ」のような状態を延々と続ける人もいるとか……。  実際にセクシー女優として活動する女性の中にも、売掛問題に悩む人たちがいる。表の顔はキラキラでも裏では……なんて恐ろしい状態に陥るケースもあり、歯止めの効かない遊び方が自身の首を絞め上げているようだ。  今回の記事は現役で働く某ホストに話を聞いた上で執筆を進めた。本記事に書かれている内容が全てではないけれども、リアリティ満載であることに間違いないだろう。

高額な支払いも「撮影で〇〇万円は入るからいっか」

 人気商売に従事する者は、基本的に煌びやかな世界が好きだ。非日常を追い求めるからこそ女優という商売に辿り着く人もいるほどで、この要素がホスト通いへと繋がるパターンも少なくはない。  筆者個人の意見だが、ホスト遊びに関しては本人が楽しくお店に通える範囲であれば構わないと思う。しかし、繁華街の刺激を覚えた人たちの大半が誘惑に負け、理性のタガが外れて“沼”に浸かる。特に高収入を得るセクシー女優は金銭感覚が一般人とはかけ離れているために、売掛という名の蟻地獄へ、ずるずると引き込まれやすい。 「今日この金額を使っちゃうのは惜しいけど、明後日の撮影で〇〇万円は入るからいっか……」といった調子で散財してしまう女優もいるようだ。  指名する担当が好きなあまりに売掛を繰り返す女優は、段々とお金に忙しくなる。ビデオ出演だけで賄えていた娯楽費が足りなくなると、芸名をフル活用して風俗店で働き始めたり、「頂き女子」に転生したり、あるいは「頂き女子レベル10(どういう意味かは皆さんのご想像にお任せしよう)」に進化して海外出稼ぎに手を染めたり……。  なかには売掛の返済を優先させて女優業が疎かになり、徐々にオファーが減って目が覚めた頃には手遅れになる場合だってある。お店に通って豪遊しつつ、いい暮らしをして自分にもお金をかけて、それでも収入が毎月余って……なんて演者はほぼいない。相当な売れっ子でない限り熱狂的にホストの担当を応援し続けるのは不可能なため、売掛問題で頭がいっぱいの女優は想像以上に多いのだ。
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売掛を抱えたままデビューする新人女優
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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