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呼び鈴を鳴らし続け、調味料を大量持ち帰り…迷惑客から学んだ「足りなかった店側の配慮」とは――大反響トップ10

迷惑客が呼び鈴を鳴らす理由は?

「謝罪してテーブルを拭くと、お客は申し訳なさそうに私を見て、『できたら、調味料類も交換してもらえると嬉しい』と言うのです。調味料には、パッと見ではわからないような液垂れやベトつきがありました。すぐに謝罪し、新しいものと交換。反省しました」  なぜなら、調味料類の補充やチェックはアルバイトに任せきりにしていたから。また、ほかのテーブルも隅々までチェックしてみると、揚げ物の衣カスやベトつきがあり、ハッとする。そして、迷惑客だと思っていた男性客が呼び鈴を鳴らす理由について考えてみた。 「すると、自分たちが至らなかったから呼び鈴を鳴らされていたことに気づいたのです。その男性客は、よく水を飲みます。だから、絶対にピッチャーを頼む。男性客は週に何度も来る常連客だったのに、いつも頼まれてからピッチャーを持って行っていました

店全体の雰囲気も改善された

呼び鈴 その後、店内の様子を冷静に観察。すると、テーブルの上が食べ終えたお皿でいっぱいになっている、取り皿がなくなったり水のグラスが空いたりしてもスタッフからは声をかけない、メニュー表がベトついたり汚れたりしているなど次々と問題が浮き彫りになった。 「すごく反省しました。自分たちが至らないことに気づかず、お客さんを迷惑客よばわりしていたのですから。そこで、掃除や気配りを徹底。テーブルを離れるときには、『ほかにも何かございますか?』『何かあれば、お声かけください』と声をかけるようにしました」  すると、呼び鈴を鳴らす回数が激減。男性客からは「いつも、いろいろと声をかけてくれてありがとう。お陰で、気持ちよく食事ができるよ。この店は料理がおいしいからお気に入りでね。また来るよ」との嬉しい言葉かけもあり、店全体の雰囲気も改善されたという。
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スーパーにやってくる70代の迷惑客
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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