更新日:2024年01月31日 16:56
エンタメ

“研究者の卵”薬学部の現役大学院生がグラドルとして活動する理由「誰かの活力になりたい」

家中の至るところに「貼り紙」が

新田ゆう

これを見て必死に暗記した。いまだに実家に貼られているという

 幼い頃から天真爛漫で、やりたいことに猪突猛進。両親や祖父母からは、今でも語り継がれるエピソードが多くあると話す。 「父とサーカスに行ったときは、ステージに上げてもらえるチャンスがあったので、会場にいる誰より先に手を上げて選ばれました。父と2人で舞台に上がったのはいい思い出ですね。祖母に連れて行ってもらった大道芸でも、いつの間にか最前列で芸人さんとやり取りしていたらしく、私を見失わないようにするのが大変だったと未だに言われます(笑)」  フィギュアスケートにのめり込んだ学生時代。現在の姿からは考えられないが、当時は学業成績が必ずしも芳しくなかったという。 「どこかで『私にはフィギュアスケートがあるから』というのがあって、勉強は受験直前までほとんどしませんでした。ただスケートを辞めて薬学と向き合おうと決めてからは、1日の大半を勉強に費やしました。たとえば、トイレで用を足しているときも、単語や熟語の1つでも覚えようと思って貼り紙をしたり。家中の至るところに貼り紙をしていたのですが、実家に帰るとそれが残っているんですよね、懐かしいです(笑)。その勉強グセが維持できたおかげで、大学院1年生の成績はオール優が取れました」

「グラドルとして」全力を傾けているのは…

新田ゆう

字がキレイな男性にテンションが上がるそうだ

 その研究熱心さは、グラビアアイドルとしてのキャリアにもじゅうぶん活きている。 「グラビアアイドルとしては、『いかにエロい目で見てもらうか』に全力を傾けています。セクシーな被写体になることに真剣に取り組んでいるんです。フィギュア時代に培った脚の長さ、お尻の形は特に自信を持っているので、綺麗に写るための努力はしていますね」  男性からの見られ方に傾注する新田氏だが、逆に男性のこんなところが気になる。 「最近は、何気なく書いた字がキレイな人にテンションが上ります。昔からよく見ているのは男性の手で、その人の人生が詰まっているように思うんです。たとえば、マメだらけならスポーツに打ち込んできたのかなとか、ペンだこがある人はきっと勉強を頑張ったのだろうとか、そういう想像をするのも好きですね」
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グラビアと研究、共通しているのは「誰かのため」
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ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

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