更新日:2024年01月31日 16:56
エンタメ

“研究者の卵”薬学部の現役大学院生がグラドルとして活動する理由「誰かの活力になりたい」

グラビアと研究、共通しているのは「誰かのため」

新田ゆう

元気を与えられる存在になりたい

 芸能と学問の二足の草鞋を履くエンターテイナーとして、新田氏にはこんな矜持がある。 「何かと明るいニュースが少ないなかで、『明日も頑張ってみよう』という活力になればいいなと思っています。それが“きわどい水着姿”でも大歓迎です。また、研究の話も好きなので、ファンと交流できるイベントの際に、ファンの方と修士論文のテーマについて盛り上がったりします。その人が論文のテーマに何を選ぶのかを聞くのって、私好きなんですよね。いつか自分の研究で誰かが救われる日が来るよう、これからも頑張っていきたいと思います」  恵まれた環境や特別な才覚がなければ人生の成功は難しい――新田氏の生き方は、この世の不文律ともいえるそんな呪詛をことごとく打ち破り、挑戦的で刺激的な風穴を空ける。たとえ1分1秒であってもやり過ごさず着実に生きること。どんな際どいポージングをしても下品さで淀むことがないのは、彼女の色気の主成分が生真面目さだからかもしれない。 <取材・文/黒島暁生>
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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