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ジョジョ立ちで話題の上智卒コスプレイヤー。うつ病で母を失うも「筋トレと勉強に支えられた」

「自分は自分」過酷な状況でも上智大学に合格

桃戸ももさん(書籍『尊トレ 1カ月で2.5次元ボディ』より。写真:N!NA)

人気コスプレイヤーの桃戸ももさんは、うつ病を患う母のメンタルケアをしながら受験勉強し、上智大学に合格。8.5等身と端正な顔立ち、そしてボディビル大会で優勝した筋肉美で話題を呼び、「筋肉オタク女子による全力のジョジョ立ち」は20万いいね・3.5万リツイートを獲得するほどバズった。今はモデル・女優としても活躍している。 母のうつ病をきっかけに家庭環境が悪化しても、桃戸さんは受験勉強を続けた。お守りのように唱えていたのが「自分は自分」という言葉だ。 「親に自分の行動を制限されるのが、本当に嫌だったんです。家族であっても、結局は他人。自分の人生を決めるのは自分しかいないから、決断権を親に渡しちゃダメだと思っていました。だから親がどんな状態であっても自分のやりたいことはやるって決めて、親にばかり意識が向かないように気を付けていました」 その甲斐あって現役で上智大学に合格したが、キャンパスライフを謳歌する間もなく、母のうつ病が深刻化してしまう。

大学入学後、母はますます情緒不安定に

教育熱心だった母は、桃戸さんが大学受験を終えて気が抜けたのか、桃戸さんが小学生の頃からずっと作り続けていたお弁当も作れなくなり、ますます情緒不安定になっていった。 「私が出かけるのを嫌がったり、『何のために生きているのか分からない』と泣かれたり……毎日メンタルケアしないといけない状態でした。『何のためとか関係なく、私のお母さんだから生きていてほしい』と伝えると、その場では納得してくれるんですが、またすぐ情緒不安定になってしまうんです」 母は、日に日に「今までできていたこと」ができなくなっていく自分に存在意義が見い出せないようだった。復職に失敗したことも、母に大きな挫折感を与えた。母はもともと看護師だったが、結婚を機に退職していた。 「私が大学に入ったタイミングで『子育てがひと段落したから』と復職したんですが、すでに軽度のうつになっていましたし、約20年ぶりの復職でパソコン作業がうまくできず、ますます自信を失ってふさぎ込むようになりました」
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母の人格が変わっていく悲しさ。突然ではない訃報
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元恋愛依存症の心理カウンセラー・文筆家。一児の母。YouTuberメディア「スター研究所」編集長。人間オタクで「なんでなんで」と質問責めして分析するのが趣味。性とジェンダーの話を好む
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尊トレ 1カ月で2.5次元ボディ 尊トレ 1カ月で2.5次元ボディ

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