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“ライブ動員数は日本一の90万人”三代目JSBが「他のタレントと一線を画す」理由

そもそも三代目JSBって何がすごいの?

いや、ちょっと待ってくれ。三代目JSBメンバーが総出演して、ファンにどっきりを仕掛け、うまく笑いにつながったのはわかった。でもそれは、あくまでファンだからびっくりしたんじゃないか。ファンじゃなかったら別にね……と、冷静に指摘することもできる。 でもそうじゃない。何せ、この放送回は神回なのだ。神回にまで高めるだけの理由がある。三代目JSBの比類なきタレント(才能)は、他のタレントやアーティストと一線を画す。 じゃあそもそも三代目JSBって何がすごいの? この問いに答えるには、昨年のデータをひっぱるのが一番だろう。『日経エンタテインメント!』が毎年発表するライブ「動員力ランキング」の2023年トップは? 何を隠そう、三代目JSBがぶっちぎりだったのだ。3位がB’z。2位がSEVENTEEN。他にもユーミンこと松任谷由美が未だに4位にランクインすることもすごい。空前のK-POPブームで人気絶頂のSEVENTEENをおさえて約90万人の動員数を誇る三代目JSBをひとまず日本一のグループだと認定しよう。

圧巻の一言に尽きるライブ

動員数だけじゃない。2010年のデビューからすでに丸13年の活動歴。14年目を数える彼らは、その間、7人がメンバーチェンジすることなく、オリジナルメンバーとして日本の音楽シーンをひた走ってきた。 これだけでもすごい事実なのに、その上さらに14年目の現在でもまったく失速することなく日本一の動員数をキープすることのダブルミーニング。一度でも彼らのライブを観たらわかる。2014年リリースの国民的大ヒットにしてレコード大賞初受賞ナンバー「R.Y.U.S.E.I.」に象徴されるEDMサウンドの爆裂音を最大限会場に響かせ、あらゆるパフォーマンス要素を客席に向けたアクトとしてインテグレートする。 三代目JSBをこよなく愛する筆者も毎回ツアー千秋楽に参戦するが、とにかく圧巻の一言に尽きる。個人的には、ドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019“RASE THE FLAG”』のセットリストで、「Eeny,meeny,miny,moe!」→「RILY」→「君となら」へ流れ、ファンク・グルーヴからR&Bバラードがシームレスに流れる神セトリを激推ししておきたい。 『モニタリング』では蕎麦屋サプライズ以外にも、長野にないものを届けるためにコストコで爆買い(NAOTOは「初トコ」と形容)したかと思えば、商店街や高校の全校集会でゲリラライブを開催する。実は長野では初ライブの三代目JSBなのだけれど、何も知らされていない聴衆の前へサプライズ登場するとき、彼らはいったい、どんな驚きの演出で姿を見せたか?
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ファンでなくても、老若男女圧倒される理由
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コラムニスト・音楽企画プロデューサー。クラシック音楽を専門とするプロダクションでR&B部門を立ち上げ、企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆。最近では解説番組出演の他、ドラマの脚本を書いている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu

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