“ライブ動員数は日本一の90万人”三代目JSBが「他のタレントと一線を画す」理由
ファンだけじゃない。ファン以外をも瞬時に魅了してしまう才能。それを真のタレントと呼ぶんじゃないか。
『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)に出演した、三代目 J SOUL BROTHERS(以下、三代目JSB)が、まさにそれを証明してくれた。彼らは、いつでも驚きを笑いに変え、夢を現実に変えてくれる。
では、そんな三代目JSBって、ほんとうのところ何がすごいのか。「LDH」をこよなく愛する“イケメンサーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、同番組出演を振り返りながら、老若男女を圧倒する理由を解説する。
いても気づかないけど、でもほんとうにいたらそりゃ驚く。有名人がさまざまな企画で一般のファンを対象にドッキリを仕掛け、毎回どんなケミストリーが起こるのか。その様子をモニタリングする。
『モニタリング』2月1日放送回は、紛れもない神回だった。仕掛け人となるゲストは、三代目JSB。MATE(三代目JSBファンの呼称)たちに格別のドッキリをサプライズする舞台は、長野県のとある蕎麦屋。女性客ふたりが食事を済ませて雑談しているところへ、メンバーが偶然を装って入店。
ヴォーカル今市隆二とリーダーNAOTOが隣のテーブルに。席と席の間はあまりない。女性客が思わず凝視する。さらにパフォーマーの山下健二郎、小林直己、ELLYまで。“三代目JSB盛り”がこん盛り運ばれてくる、この感じ。すごい圧だ。
目の前の現実が信じられない。本物なのか、いやまさか。混乱から混沌へ。いやでも本物か……。みたいにあたふたがとめどもなく続く。これでもかとMATEをあわあわさせる三代目JSBメンバーの登場の仕方が神がっているだけに、MATEのリアクションもお手本のようだ。
女性客の推しメンバーは、それぞれ、ヴォーカルのØMIとパフォーマーの岩田剛典。するとあとから遅れてきた体でØMIと岩田が入ってくる。うまい動線ですかさずふたりの隣へ。
もはや密着レベルの距離感にあたふたが限界突破か。「そっくりさん?」と繰り返す他ないふたりが、「ちょっと待って」を合図に、このあり得ないはずの事態が出来する現実と向き合う。やっぱり本物……。大好きな岩ちゃんから名前を呼んでもらえた方は夢見心地。ご所望の叙々苑焼き肉弁当を推しからプレゼントされ、NAOTOとのコールアンドレスポンスで「この世のものとは思えない」と食レポ。
これを観察(モニタリング)と呼ぶには、ちょっとバラエティ的なお決まり(作為)が見え見えだけれど、見え見えであるが故のリアルが確かにある。まさか蕎麦屋で憧れの三代目JSBとの邂逅を果たすとは夢にも思わなかった。この率直な気持ちに間違いないはない。
メンバーが入店し、隣に座った瞬間、彼女たちの日常はもはや日常ではなくなった。三代目JSBが隣にいるという非日常が顔をのぞかせつつ、また現実でもあるという事実。この体験を最終的にリアルだと認識できるのは、お決まりがお約束(パターン)としてちゃんと回収されるからである。お笑い用語でいう天丼が重なるうちに、驚きが笑いに横滑りす流ことで現実味がじわじわとわくのだ。
「紛れもない神回」だった『モニタリング』
“見え見え”であるが故のリアル
コラムニスト・音楽企画プロデューサー。クラシック音楽を専門とするプロダクションでR&B部門を立ち上げ、企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆。最近では解説番組出演の他、ドラマの脚本を書いている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu
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