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元“日本一の男子大学生”の24歳が「感動を与えられる人になりたい」と俳優の道を決心したワケ

Bリーグで活躍する幼なじみに感化され、俳優を志す決心がついた

転機となったのは、幼なじみの活躍を目の当たりにした時だった。 「小さい頃からずっと、『将来はプロ選手になりたい』と言っていた幼なじみがいるんです。その彼が実際にB.LEAGUE(Bリーグ)の選手になり、大舞台で活躍する姿を観に行ったとき、すごく感動と勇気をもらったんです。 ライバル視していた友人が、幼い頃に思い描いていた夢を実現させたことで、自分も『感動を与えられる人になりたい』と思うようになって。そこから俳優の道を志す決心がついた気がします」 思い立ったが吉日、Bリーグの観戦から帰宅後に大学ミスコンの情報を片っ端からかき集めたという。 そこから滑り込み応募して出場したのが、日本一の男子大学生を決めるコンテスト「CAMPUS BOYS」だった。 荒井さんは「CAMPUS BOYS2022」に出場し、エントリー総数約4000人の中から見事グランプリに輝く。 その後、現事務所のエイベックス・マネジメントに所属、2023年3月から俳優活動をスタートさせた。

「インフルエンサー」ではなく「俳優」として有名になりたい

テンキス

「テンキス」でのワンシーン

まもなく、俳優デビューから1年を迎えるわけだが、今の心境について伺うと「失敗と学びを繰り返しつつも、周りにアドバイスをもらいながら、仕事に打ち込めている」と荒井さんは語る。 「この1年で舞台から地上波、恋愛リアリティショーまで、さまざまな経験をさせてもらうことができました。一方で、演じる役柄の人物像を自分自身で考えていく上では、正解があるのかどうかもわからず、その部分が結構難しくて。 本当に毎日が勉強だと感じています。どんな役柄を与えられてもいいように、日頃からジムに通って体を鍛えたり、本を読んで感性を磨いたりしています」 恋愛疑似体験型ショートドラマ「キス×kiss×キス」(テレビ東京系)や、観察型恋愛リアリティショー「テンキス」では、自分の直感で恋愛する“素”の自分で臨み、本気で女性と向き合った。 「直近で出演させていただいた『テンキス』では、娯楽として観る面白さもありながら、キスというコミュニケーションの重要性を感じ取っていただける作品になっています。恋愛に対してピュアな感情を持つ若い世代から大人の方まで、幅広い層の方に楽しんでもらえると思います」 今後の展望は「一人でも多くの人に顔を覚えてもらいたい」と荒井さん。 芸能界に入ってからSNSに力を入れ始めたそうだが、インフルエンサーとして有名になりたいわけではなく、活動の軸は俳優に置いているとのこと。 「今年掲げている目標は連続ドラマへのレギュラー出演と『仮面ライダー』に出演すること。やってみたい役柄は、ダークで嫌われそうな『悪役』です。自分の可能性をさらに広げられるように精進していきたいです」 日本一の男子大学生に輝き、芸能界デビューした荒井さんにとって、まだ俳優人生は始まったばかりだ。さらなる飛躍に注目したい。 <取材・文・撮影(人物)/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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