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難病発覚で楽に「思いどおりに行かなくても」
――40歳で、難病「シェーグレン症候群」が発覚。45歳の現在、持病についてどう思いますか?
西村:発覚まで、2年ほどかかりました。原因不明の不調が続き内科、神経内科と色々な病院を巡り、耳鼻咽喉科で偶然見つかったんです。のどに違和感がありエコー検査をしたら「大きな病院で診てもらった方がいい」とすすめられて、紹介された病院の血液検査で「シェーグレン症候群」と疑われる症状が見つかり、当初あったのどの違和感は無関係でしたけど、難病だと明らかになりました。
ずっと不調が続いていたので、ハッキリ分かってからはホッとしたんです。「現状では完治しない難病」と知っての不安もあったんですけど、日常生活で何があっても、病気だから「思いどおりに行かなくても仕方ない」と気楽に考えられるようになりました。
――著書では、ポジティブなマインドの源は「幸せ」と述べていました。ただ、幸せを見つけられない人もいて。難病とも向き合い続ける今、そうした人びとへのメッセージをいただければ。
西村:自分が幸せかではなく、他人から見て幸せと「思われるか」の軸で見てしまうと、感じづらいんじゃないかと思うんです。何をもって幸せかは人それぞれですし、私は難病が発覚してから「今日は体がしびれてない」「夜にちゃんと寝られた」と、ささやかなできごとも幸せを感じられるようになりました。だから、自分にとっての幸せを大事にするのが一番かなと。私は、健康で楽しく生きられれば満足です。
<取材・文/カネコシュウヘイ 撮影/林紘輝>
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