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2024年「冬ドラマBEST5」最終回まで観て選定。4位『さよならマエストロ』、『厨房のアリス』は3位

2位『正直不動産2』(NHK)

(C)NHK

 前作は山下智久(38)が演じる主人公の不動産営業マン・永瀬財地が、嘘が吐けなくなってしまい、仕事で四苦八する物語だった。今回の永瀨は新入社員の十影健人(板垣瑞生)の教育に頭を抱え、ライバル社の大嘘つき営業マン・神木涼真(ディーン・フジオカ)に苦しめられた。  毎回違った家族が登場し、その幸せを永瀨が懸命に守ろうとしたところは前作と一緒。たとえば第2回では父親が妻を家から追い出し、そのために病死させてしまったと思い込んだ息子が、父親が住んだままの家を売ろうとする。

続編の可能性も!

 永瀨はそのまま売ったほうが儲かるのだが、部下の月下咲良(福原遥)と一緒に息子の誤解を解き、売却を思いとどまらせる。1円の利益にもなかったものの、家族は和解。永瀨らは満足そうな表情を浮かべた。  よくあるお仕事ドラマとは違い、働くことの意味を考えさせてくれた。好評だったのでパート3があるとも聞く。
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1位 クドカン、磯山コンビの最高傑作
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放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員

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