ただし、春に業界へ入っても明日明後日にデビューできないのが予想外の落とし穴。夜のお店と違ってセクシー女優は撮影までに多大なる時間を要するため、どんなに早くても初現場まで1カ月はかかる。 　作品のリリースも撮ってから数か月は必要……となると、仮に4月にプロダクション入所＋初撮影を終えても、公の場に出られるのはなんと夏を過ぎてから。 　最近は新たな法の制定により、発売までに長〜いラグが生じるため、段取りがスムーズでないと秋以降のデビューとなってしまうのだ。忘れた頃にリリースされるせいで、初イベントが行われる際には、もうすっかり新人気分が消えていることもあったり、なかったり。 　業界の特性上仕事にありつくまで時間がかかるのは仕方がないのだが、ここでしびれを切らす脱落者も一定数いる。 「もっと早く現場に入れるかと思ったのに」「メーカー周りがマジでダルい」など、先行投資的な時間を良しと思えないと速攻でサヨウナラ。一歩踏み出したはずの勇気はどこへ行った！？　なんてツッコミはさておき、ピカピカの1年生が誕生するのも、決してラクじゃないという話だ。